2. 認知度は、「目に触れること」とは別物
認知度とは、単なる物理的なプレゼンスだけではない。それは、適切な人に、自分の貢献内容や、それが重要な理由、それがより重大な優先事項とどうつながっているのかを理解してもらうことが問題になる。相手の「目に触れる」というのは受け身の態度だ。一方、「理解してもらう」というのは戦略的な在り方だ。
だからといって、オフィスに物理的に身を置くことに意味がないわけではない。人材紹介会社のRobert Half(ロバート・ハーフ)が500人の採用責任者を対象に行なった調査によると、「定期的にオフィスに出社し、リーダーたちと物理的に近い距離にいることが、報酬や昇進に関してプラスの影響を与える」とした回答者は全体の77%に達している。
このように、物理的な距離の近さはいまだに、誰が注目を集め、昇進するかに影響を及ぼしている。とはいえ、より深い問題としては、ある人が単に同じ建物にいるかだけでなく、その貢献が公正に理解・評価されているかという点がある。
自身が主導した成果や決断、取り除いた障害、仕事がビジネスに与えた影響を他と共有することで、自らが持つ価値を積極的に伝えよう。業務上の活動を、揺るぎない実績にするには、これが決め手になる。
3. 昇進を目指すなら、持つべきものはメンターよりもスポンサー
メンターは成長を手助けしてくれる。一方、昇進を手助けしてくれるのがスポンサー(後援者)だ。スポンサーとは、あなたの後ろ盾となって擁護してくれる人だ。
メンターは、昇進に向けた面接の準備を手伝ってくれるが、スポンサーは、ポストの募集が公になる前の段階で、昇進候補についての会話であなたの名前が言及されるように取り計らってくれる。
これは、企業内のルールの中でも最も明確なものの一つだ。昇進に関する決断が行なわれる場では、最も重要な要素でもある。通常、こうした決断の場には、昇格の候補となる当事者は招かれていないものだ。
McKinsey(マッキンゼー)とLeanIn.Org(リーンイン・オルグ)によるリポート「Women in the Workplace(職場における女性の状況)」によると、スポンサーを持つ従業員のうち65%が、過去2年間に昇進しているという。これに対して、スポンサーがいない場合は、その割合が35%にとどまっており、スポンサーがいることで昇進の確率が2倍近くにまで上昇することがわかる。
まだスポンサーがいないという人は、うってつけの人が現れるのを待つよりも、見込んだ人に直接働きかける方がいい。そうするだけの価値があるはずだ。


