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2026.08.01 14:15

入場者数900万人、事業規模1500億円。Bリーグ「次の10年」掲げた異例の中身

入場者数が1万人を超えた千葉ジェッツの拠点、ららアリーナ東京ベイ(show999 - stock.adobe.com)

FIBAインターコンチネンタルカップ優勝!

その目標は「強化」「社会性」「経営」という三本柱に分解されている。強化の指標として掲げられたのは、FIBAインターコンチネンタルカップ(バスケ版クラブ・ワールドカップ。ただし、NBAは不参加)でのBリーグクラブ優勝である。これは決して控えめな目標ではない。

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東アジアスーパーリーグ(EASL)を勝ち抜き、バスケットボール・チャンピオンズ・リーグ(BCL)での優勝、世界一決定戦に挑んで勝つという道筋を意味するからだ。コミッショナー自身、「結構アグレッシブな目標なんですよね」と認めた。「(宇都宮)ブレックスも1回も勝てなかったような大会。それぐらいアグレッシブな目標を立てています」と続けた。BCLアジアにおいて優勝を勝ち取ったブレックスでさえ1勝もできなかった国際大会での優勝……国内での成功体験だけに満足しない姿勢が、この一言ににじんでいる。

社会性については「47都道府県でアリーナを核に世界とつながる街づくりを展開する」という指標。現時点でクラブが存在しない6県を含め、いずれ全都道府県にクラブが根を下ろす未来を見据えている。「10年後には日本中にアリーナがだいぶできていると思うので、地方創生に貢献している状況をつくります」という言葉には、Bリーグを単なるスポーツ興行ではなく地域インフラの一部として位置づけようとする意志が込められている。

経営面の指標はもっとも具体的だ。入場者数900万人、事業規模1500億円。島田コミッショナーは昨シーズンの実績と対比させ、「昨シーズンは600万人で1000億円ですから、500億円増やして300万人増やすということです」と述べた。単純な右肩上がりの延長線ではなく、明確な跳躍が求められる数値となる。「本当に我々、高いハードルを目指しましょうということで旗を振って来ましたけど、まだまだBリーグの成長余力はあると思いますし、次はもっと上を目指そう。はっきり言って、イケるっしょ」という言葉で締めくくった。

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会見する島田慎二コミッショナー
会見する島田慎二コミッショナー

この長期目標を実現するための足場として位置づけられているのが、今回同時に発表された「B革新」競技レギュレーション。その多くは地味に見えるが、いずれも成長の持続性を支える設計変更だ。たとえば選手登録期間の最終日は、これまでのレギュラーシーズン4分の3終了時点から、最終節まで延長されることになった。サラリーキャップ導入前は、シーズン終盤の乱暴な補強でそれまでの戦いの文脈が壊れるリスクがあったが、サラリーキャップという制約があるからこそ、この変更に踏み切れたという。コミッショナーは「サラリーキャップがあるため、冒頭に申し上げたような乱暴な補強、突然すごい選手がやってきてここまでのプロセスを否定するような状況が起こり得ないだろう」と説明し、これもチーム編成の妙のひとつだと位置づけた。

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文=松永裕司

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