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食&酒

2026.08.04 16:15

「いい店教えて」に百戦錬磨の食通が思うこと。店選びには『正しい問い』こそ命

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ここまで整理した情報を渡した上で、最後に覚えておいていただきたい聞き方のテクニックがあります。いくつかの候補を自分なりに絞り込んだ上で、「この中だとどれが一番いいと思う?」と判断だけを委ねる聞き方です。ゼロから店を探し出す相談に比べて、こちらは既にある程度の材料を用意した上での判断を求めているため、答える側の負担は圧倒的に軽くなります。日々こうした相談を大量に受けている身からすると、この一手間があるだけで、腰を据えて向き合う気になれるものです。

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これまで受けた相談の中で、特に印象に残っているものを一つ紹介させてください。

「気になっている人がいて、今度ふたりでディナーに行くことになったんです。港区で、カウンターの、ふたりで飲んで食べて3万円くらいに収まる店を探してます。1回だけチューしたことがある人なんです!」

ここまで開いた心で飛び込んでくれると、こちらも腕をまくるというものです。

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その後の配慮、フーディーと良い関係を継続するために

お店を教えてもらったら、そこで関係が終わるわけではありません。むしろここからが本番です。

まず大前提として、相談に乗った側は、紹介したことに対してそれなりの責任を感じているものです。だからこそ、実際に訪れたのであれば、その後の経過や結果はぜひ共有してほしい。「この前教えてもらった店、さっそく行ってきました。ここと、ここと、こういう点が本当に素晴らしかったです」という感想が届くと、こちらとしては単純に嬉しいものです。それは同時に、貴方と自分の味覚や価値観が噛み合っていたことの証明でもあり、「今後も自信を持って紹介できる相手だ」という安心感にも繋がります。

仮に、都合がつかず結局行かなかったとしても、それはそれで構いません。ただその場合も、行かなかった理由を一言添え、時間を割いて考えてくれたことへの感謝だけは伝えるべきです。この最後の一手間があるかないかで、相手の心証は大きく変わります。

一番良くないのは、色々な人に片っ端から聞くだけ聞いておいて、その後の音沙汰が一切ないパターンです。こちらとしては、真剣に考えて時間を割いて答えたにもかかわらず、それが単なる話のネタの一つとして消費され、記憶にも残らず流されてしまう。こうした扱いを一度でも受けると、次からは当たり障りのない一言で済ませるようになり、二度と本気で向き合うことはなくなります。

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