サービス

2026.07.24 14:30

Google アカウント、パスワード代わりに「自撮り動画」でログイン可能に──グーグルが新機能

Jakub Porzycki/NurPhoto via Getty Images

Jakub Porzycki/NurPhoto via Getty Images

グーグルは米国時間7月23日、ロックされたGoogle アカウントへのログインやアカウント復旧を行うための新たな方法を発表した。従来のパスワードや「秘密の質問」の代わりに、指示に従って撮影した自撮り動画の送信を認めることで、生体認証による本人確認機能をユーザー自身の手で直接利用できるようにした。

自撮り動画を事前に登録しておき、再撮影で本人確認

この新たな自撮り動画によるログイン機能では、ユーザーはガイドラインに従って頭を動かしながら、自身の動画を事前に短時間録画しておくことで本人確認を行えるようにする。次回アカウントへのアクセスが必要になった際には、再び自撮りを撮影するだけでログインを完了できる(設定手順などはこちらを参照)。

この新しいログイン機能では、新たに撮影された自撮り動画と元の動画を照合して本人確認を行う。その際、リアルタイムの動画であることを証明するために、ユーザーに簡単な動作を実行するよう求める。

録画された動画は暗号化された状態で保存され、ユーザーはいつでも削除することが可能だとグーグルは説明している。また、ディープフェイク動画やなりすましの試みをブロックするための高度なチェック機能が組み込まれていることも強調した。

AI詐欺対策の一環、Google アカウント復旧の予備手段

米テック系メディアのテッククランチによると、今回の新機能は、今年6月に導入されたAI詐欺対策用の偽電話検出機能や、AIを用いて数十万人の被害者を騙した中国のサイバー犯罪組織に対する提訴など、グーグルが進める包括的なアカウントセキュリティ強化の一環として登場した。

また、生体認証によるアカウント復旧機能の大幅な拡張でもある。この分野では激しい開発競争が続いており、アップルは2017年からFace IDによる認証を提供しているほか、マイクロソフトも数年前にWindows Helloの顔認証をアカウント復旧ワークフローに採用した。通常のログインにも使用できるものの、グーグルはこの自撮り認証を主にスマートフォンを紛失したり通常の端末にアクセスできなかったりした時のバックアップ手段として位置付けている。

Google Cloudの売上高は約4.36兆円、「Gemini」アプリは月間9億5000万人

今回の新機能が発表されたタイミングも注目に値する。グーグルの親会社であるアルファベットは、第2四半期におけるクラウド部門の売上高が前年同期比82%増の247億7000万ドル(約4.36兆円。1ドル=163円換算)に達したと発表したばかりだ。スンダー・ピチャイCEOは、フォーチュン100に選ばれた企業の90%近くがグーグルの法人向けAI「Gemini Enterprise」を利用していると言及した。さらに同社は22日、対話型AI「Gemini」アプリの月間アクティブユーザー数が9億5000万人に達したことも明らかにしている。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事