このような“休めない脳”と睡眠の関係について、医療法人社団ミッドタウンクリニックの田口淳一理事長によると、脳は膨大な情報を処理する過程で老廃物を発生させており、通常は主に睡眠中に活性化する「グリンパティックシステム」によってその老廃物が洗い流され、排出される。しかし、睡眠不足や睡眠の質の低下によってこの働きが十分に機能しなくなると、脳内に老廃物が蓄積し、頭重感や集中力・判断力の低下を引き起こす可能性があるという。
では、この“休めない脳”をリセットし、脳のコンディションを整えるためにはどうすべきなのか。田口理事長によると「質の高い睡眠習慣」を確立することであるとしている。特に夏の季節においては、「頭は涼しく、首と足は冷やし過ぎない」ことを心がけ、室温は26〜28℃を目安にエアコンを適切に活用し、湿度を下げつつ通気性の良い寝具を使用することが望ましいとした。
日常生活の中で「頭が疲れている」と感じたら、それは脳からのSOSサインかもしれない。情報過多の時代だからこそ意識的に頭をオフにし、適切な睡眠環境を整えることが、日々のパフォーマンスを高め、脳の健康を維持することになる。
出典:アドバンスト・メディカル・ケア「情報過多時代の脳疲労サインと睡眠に関する実態調査」より


