サイエンス

2026.07.30 17:00

なぜ日焼けではなく「そばかす」になるのか、遺伝的仕組みと進化学から解明

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そばかすの進化的トレードオフ

進化に関するより深い疑問は、なぜ一部の人類集団において、色白の肌や、それに伴うそばかすが存在するのかということだ。生物人類学者のニーナ・ジャブロンスキーとジョージ・チャップリンが全米科学アカデミーの『In the Light of Evolution』シリーズに発表した基礎的レビューで提示された有力な説明によれば、皮膚の色素沈着は、紫外線とビタミンDの合成をめぐる長年のトレードオフと関連している。

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日照が弱く、安定しない高緯度地域に移住した集団は、祖先から受け継いだ皮膚色素の一部を失うよう選択圧を受けていたと考えられる。一年中日差しが強い地域では、肌の色が濃いほど、紫外線によるダメージから身を守りやすいが、日照の弱い地域では、肌の色が薄いほど、限られた紫外線照射から、より効率的にビタミンDを生成できるためだ。

そばかすは一般的に、それ自体が好ましい特徴というより、薄い色の肌への広範な変化に伴う副産物だと理解されている。そばかすに独自の適応的価値があるのか、それとも単に、肌の色を薄くする遺伝子に便乗する中立的な特徴にすぎないのかについては、依然として未解決の問題であり、生物学が明確な解答を持ち合わせていないことは、率直に認めるのが適切だろう。

そばかすのイメージは、なぜ好転しつつあるのか

疑問の余地がないのは、そばかすに付与される文化的意味が、生物学が追いつくことなど到底できないほど急速に変化していることだ。近年の歴史の大部分において、そばかすは、一般の認識では日焼けによるダメージと結びつけられ、美容的にも、最小限に抑えるべき欠点として扱われ、徹底した日焼け対策や美白クリームが推奨されてきた。

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ここ数年、その評価はまさに逆転している。専用のペンから、半永久的なタトゥーまで、そばかすを模した化粧品が普及し、本来そばかすができない肌を持つ人々が、意図的にそれらを施すようになっているのだ。

これは決して生物学的な変化ではない。メラノサイトの挙動やMC1Rの変異については、何も変わっていない。変わったのは、そばかすが発信している文化的シグナルだ。若さ、屋外で過ごす時間、そして、欠点ではなく本物らしさとして受け止められる自然な非対称性。人々は、生物学的な仕組みを変えているわけではない。その視覚的な特徴に付与される意味が変化したため、人々は自らそれを再現しているのだ。

一つのそばかすには、複数の時間軸が存在する

これらを総合すると、そばかすとは、二つの全く異なる時間軸を同時に内包する、小さな皮膚の一部だと言えるだろう。一つは太古のもので、その人の祖先が赤道からどのくらい離れて住んでいたかに基づき、受け継がれた色素遺伝子に刻み込まれている。もう一つは、年単位のもので、皮膚が強い日差しにさらされるたびに書き換えられ、日光が当たらなくなると再び薄れていく。

さらに今は、第3の時間軸、つまり文化的な時間軸も追加された。これまでそばかすを生成したことのない肌に、人工的にその模様を施す市場が現れているからだ。そうしたトレンドは、模倣しようとしている生物学的プロセスと比べて、はるかに速いスピードで動いている。

forbes.com 原文

翻訳=米井香織/ガリレオ

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