私たちは一般の生活者として、身の回りの商品、サービス、店、それらを提供する企業の「ブランド」を好んだり応援したりするが、なぜ好きなのか、なぜ応援するのかを明確に言える人は多くないだろう。
ブランドを提供する企業の側も、人々に好かれ応援されるブランディングに頭を悩ませている。博報堂の生活者発想技術研究所(発想技研)は、そんな企業のために、「よいブランド」の具体像を示す4つの因子「真・善・美・場」を発表した。自社の事業や理念に合致する因子を入口にすることで、企業の社会的存在意義を軸としたブランド構築「パーパス・ブランディング」に取り組みやすくなるということだ。

発想技研は、日本に住む15〜74歳の男女5000人を対象に「生活者から応援されるブランドと社会的価値に関する意識調査」を実施した。そこでは、46.3パーセントの人たちが、「好き」または「応援」したいブランドがあると答えた。また、好きかつ応援したいブランドがある人は27.5パーセントだった。「好き」と「応援したい」が重なる割合は、若い人ほど多い。

好き、または応援したいブランドを誰かに推奨したい気持ちを示す「推奨意向スコア」を見ると、「好き」だけの場合はスコアはマイナスとなり、あまり勧めたくないという結果になった。「応援したい」だけの場合は3.8とやや増えるが、それほどでもない。ところが、好きと応援したいが重なるブランドでは、スコアが5倍以上に跳ね上がることがわかった。
そうなると必然的に、「好きかつ応援したい」ブランドが認知度を高め愛好者を呼び込む「よいブランド」ということになる。パーパス・ブランディングでは、そこを狙うのが順当だ。



