アルファベットが米国時間7月22日に発表した決算は、12四半期連続の2桁増収となった。同社のAIモデルの利用者が10億人近くに達するなか、Google Cloudの売上高が再び急増したことが追い風となった。
ファクトセットによると、アルファベットの第2四半期の売上高は前年同期比24%増の1198億ドル(約19兆5000億円)となり、ウォール街の予想である1170億ドル(約19兆1000億円)を上回った。
グーグルの親会社である同社は、1株当たり利益(EPS)が9.11ドルに達したと発表した。同社はこれを前年同期比295%の急伸と説明しているが、実際には前年同期比約291%の増加にあたり、アナリストのコンセンサス予想である1株当たり2.88ドルを大幅に上回った。
アルファベットによると、Google Cloudの売上高は82%増の248億ドル(約4兆400億円)となり、予想の224億ドル(約3兆6500億円)を上回った。AI製品やインフラへの需要に後押しされ、同部門の営業利益は3倍以上の88億ドル(約1兆4400億円)に達した。
アルファベットのスンダー・ピチャイCEOは声明で、同社のGeminiの月間アクティブユーザー数が9億5000万人に達したと述べた。これは、同社が発表した2025年第4四半期の7億5000万人から増加している。
決算発表後、アルファベット株は約3%下落したが、ディープウォーター・アセット・マネジメントのアナリスト、ジーン・マンスターは、Google Cloudの売上高の急増を「最も重要な数字であり、大幅な上振れだった」と指摘し、株価は米国時間7月23日に上昇する可能性があるとの見方を示した。
注目すべき点
アルファベットの支出が、超大型株(メガキャップ)の競合他社と比べてどう推移するかだ。同社は直近の四半期で、前年の2倍となる449億ドル(約7兆3200億円)の設備投資を行ったと報告した。アマゾン、アルファベット、マイクロソフト、メタによるこれまでの見通しでは、各社がAI製品への需要拡大に対応するなか、今年の投資額は合計で最大7500億ドル(約122兆円)に達する可能性が示されていた。
アルファベットが「その他の収益」から得た金額は978億ドル(約15兆9000億円)であり、前年のわずか22億ドル(約3590億円)から急増している。アルファベットによると、この増加は主に、AnthropicやスペースXへの投資を含む持分証券によるものだ。
AIへ積極的に軸足を移すアルファベット
アルファベットが3年間にわたり四半期売上高を伸ばし続けていることは、同社がAIへ積極的に軸足を移していることを反映している。
グーグルの親会社である同社は、データセンターの建設やその他のAIプロジェクトに数千億ドルを投じる方針を示している。また、報道によれば、同社は新たな自社製AIチップの開発を計画しており、グーグルのエンジニアは、そのエネルギー効率が従来品の最大10倍になると見込んでいる。
ピチャイは、アルファベットのAI投資が「当社事業のあらゆる領域で可能性を再定義している」と述べ、同社の「AIへのフルスタックのアプローチが、消費者に実際に測定可能な価値」をもたらしていると強調した。



