新規事業

2026.07.24 11:45

成長率926%! 厄介ものだった焼酎粕を“宝の山”に変えた「いいちこ」の出島組織

研究所の前にて。渡邉さん(右)と新谷さん(写真=三和酒類)

販売計画から、販売目標へ

━━50代になっても人は変化できると。具体的には、どんな変化や違いがありましたか。

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渡邉:たとえば、販売計画と販売目標の違いがあります。

━━計画ではなく、目標。

渡邉:そうです。まず前提として、うちの仕組みはすべて「いいちこ」をベースにできているんです。「いいちこ」は安定した事業であるため社内では「販売計画」という言葉を使っているんです。

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でも私は言ったんです。食品事業では「販売計画」をやめて「販売目標」を掲げますと。

━━なるほど。

渡邉:計画じゃない。みんなでこれに向かって絶対にやり切るんだと、信念を持って向かう数字だから、目標に変える。ついては、要求する経営資源がそろわなければ、数字は変えます。経営会議でそう言ったら、みんなキョトンとしていました。そんなことを言うやつは、いままでいなかったので。

━━目標に合わせて経営資源を投入してほしい。それが叶わないなら目標は下げる。筋が通ってますね。

渡邉:「いいちこ」の仕組みは、長年かけてつくられた本島の良さでもあるんです。ただ、食品事業はスピードが違う。本島の予算サイクルに合わせると、年度のかなり早い段階で計画を立てないといけない。事業単体で考えたら、ギリギリでいいはずなんですよ。だから私は、本島に合わせるのが難しいと言い始めたんです。

━━「計画」から「目標」へ。本島と出島の違いを象徴していますね。

渡邉:計画って、段取りという意味もあるじゃないですか。目標はそうじゃない。みんなで、なんとしてでも取りにいくものですから。

━━そういった工夫を積み重ねていって、事業が伸びているんですね。出島組織サミットでプレゼンしていただいたときの資料に、食品事業の成長率のグラフがありましたよね。2023年時点で926%(2013年比)。

渡邉:はい、母数は大きくないですが、勢いはあります。いまは急激な需要増に対応できるよう、生産体制の増強を一生懸命やっています。

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