◾️ドイツ:ビジネスシーンでもラフな装いが通常
ドイツでは、高級ホテル以外の宿泊施設や公共交通機関で、冷房が十分に整っていないという声が目立った。ホテル予約サイトで「エアコンあり」と表示されていても、実際には十分に冷えなかったり、熱波が続いたことで故障したりする可能性もある。別の回答者は、次のように話している。「ホテルに冷房があってもあまり効かない。猛暑日が続いて壊れた例もあるので、冷房がない場合の対策も考えておくべき。列車移動は冷房が壊れている電車もあるので、余裕を持った計画を」。
またベルリン在住者によると、現地の建物は短期間の暑さであれば、ある程度はしのげるという。しかし、熱波が長引くと事情が変わる。「ベルリンの建物は2日ほどであれば暑さをしのげるが、熱波が3日以上続くと建物自体に熱がこもり、室温が下がりにくくなる。朝の涼しい時間帯に換気し、その後は窓やブラインドを閉めて日中の熱気を遮る」。暑いからといって日中も窓を開け続けるのではなく、朝のうちに換気し、その後は外から入る熱を遮断するというのが、現地での対処法のようだ。
真夏の仕事着は軽装に
ドイツでは、暑さに合わせて仕事着も変化している。ハイデルベルク在住者は、「ビジネスでもスーツを着る人は極端に減り、風通しをよくして無理のない服装になる。膝丈のパンツにTシャツとサンダルが定番」と話している。日本から出張する場合、先方の企業文化や訪問先の許容度を事前に確認する必要はあるものの、日本の商習慣に合わせて無理にスーツを着るより、現地の気候に合った服装を選べる可能性がある。
調査では、5カ国共通の出張前確認事項として「軽装、ジャケットなしで訪問してよいか」を先方に確認することも挙げている。
冷蔵庫がないホテルも
ドイツでは、冷房だけでなく、ホテルの冷蔵庫についても注意が必要だ。ハンブルク在住者からは、「ホテルの部屋に冷蔵庫がないことも多い。持ち帰った飲料の保管には注意」との声があった。冷たい飲み物を買ってホテルに戻っても、部屋で冷やしておけない場合がある。保冷ボトルを持参するなど、購入後の保管方法まで考えておいた方がよいだろう。一方、暑さを避ける場所として、現地ならではの意外な場所も挙げられた。ケンプテン在住者は「日中は教会や道幅の狭い旧市街地に入ると日差しを避けられる。石畳の建物は避暑地としても機能する」と話す。
また、ドイツは常に暑いわけではなく、気温差にも注意しなければならない。ベルリン在住者からは、「熱波の日もあったが、最低気温13~15℃の日も続く。半袖だけで過ごすのは厳しく、上着の準備を」との声が寄せられた。猛暑を想定して半袖だけを用意すると、朝晩や気温の低い日に対応できない可能性があるので注意したい。

フランクフルトのスーパーマーケット。熱波の時期にはアイスクリームが売り切れ、棚が空になることもある/写真:ロコタビ登録ロコ提供
ドイツ出張時の一時的な避難場所として、現地在住者はチョコレート店を挙げている。「暑さへの備えがほとんどない国だが、チョコレート屋は商品保護のため22℃程度まで冷房で冷やされているので、避難先のひとつになる。湿度はさほどないので、とにかく日陰にいるだけで体感温度が下がる」。


