若手社員の定着と離職防止が多くの企業で課題となる中、離職の背景といえば将来的なキャリアへの不安や年収面への不満が主な要因と考えられがちである。しかし、従来の想定とは異なる変化が若年層の意識で生じている。
UZUZホールディングスが公表した「Z世代における『退職・転職理由』の実態レポート(2020年~2026年上半期)」によると、退職理由として「体調を崩したため」を選んだ割合は、2020年の10.8%から2026年上半期には25.5%へと上昇した。実に2倍以上に増加した計算である。さらに、在職中に転職を検討する理由としても「体調を崩したため」が4.5%から11.2%へと拡大しており、離職決定時のみならず日常的な転職検討の引き金としても存在感を増している。


体調不良による離職の増加と聞くと過酷な長時間労働を連想しがちだが、データが示す実態は異なる。同調査における月60時間以上の残業割合を見ると、2020年の7.1%から2025年には2.8%へと低下、2026年上半期も3.4%にとどまる。全社的な働き方改革の影響もあり、長時間残業は確実に減少傾向にある。




