今週は、月が夜空でひときわ目を引く明るい星たちを順に案内してくれる。まず7月21日に、ちょうど半分満ちた月が北半球の夏を代表する星であるおとめ座の1等星スピカに並ぶ。週後半には、地球から約550光年先にあるさそり座の赤色超巨星アンタレスの近くを月が通過する。2026年7月21日からの1週間の夜空の見どころをまとめた。
7月21日(火):上弦の月がスピカと並ぶ
夕闇の迫る南西の空を見上げると、右半分が光った上弦の月が浮かび、そのすぐそばに、おとめ座の主星スピカが青白く輝いている。スピカは連星系で、2つの恒星が互いに引き合う重力によって回り合っている天体だが、私たちの目には1つの星に見える。
上弦を過ぎると、月は7月29日の「バックムーン(牡鹿の月)」の満月に向けてだんだんと夜空を明るく照らし始める。もし望遠鏡を持っているなら、今宵は絶好の観察チャンスだ。月面の明るい部分と欠けた影の部分との境目(明暗境界線:ターミネーター)にレンズを向けると、クレーターや山脈などの地形がくっきりと浮かび上がって見える。
7月24日(金):月とアンタレスが接近
月齢10の少しふっくらした半月が、さそり座の「はさみ」の部分に位置している。日没後に南の空を見ると、月の左側に「さそりの心臓」の異名をとる赤色超巨星アンタレスが赤く輝いているのが見えるだろう。月とアンタレスは深夜にかけて少しずつその距離を縮めていく。北半球の中緯度地域では、さそり座は南の低空を支配する星座だ。
7月25日(土):月とアンタレスが並ぶ
日の入り約1時間後の南の空で、月齢11の月とアンタレスが並ぶ。
今週の星座:さそり座
夜空の星座の多くは、その名前の由来となった人物や動物、物体の形状をあまり捉えてはいない。例外がさそり座だ。体を大きく反らせ、毒針を備えた鉤状の尾を持ち上げる姿は、まさにサソリそのもの。北半球の中緯度地域では南の地平線からあまり高く昇らないため、その全体像を拝むことはなかなかできないが、主星アンタレスは簡単に見つけられる。頭とハサミを形づくる3つの星も見つけやすいはずだ。



