小中学生を無料招待する理由
〈正道会館・石井和義館長が創設したK-1と今のK-1は、端的に言ってどこがどう違うのだろうか?〉
かつてのK-1は、東京ドームやアリーナなどオオバコでの興行を主としたプロイベントでした。今のK-1はアマチュアからプロ選手まで、幅広い世代の老若男女を巻きこんだピラミッド構造です。
東京・埼玉・神奈川や大阪、広島など全国各地にあるK-1ジムでは、全世代を対象とした生涯スポーツとして汗を流してもらいます。K-1は全身運動なので、すごく健康にいいんですよ。モデルさんが体型維持のためにK-1に挑戦するのもいいですし、仕事のなかで嫌なことがあれば、サンドバッグを殴ってストレス発散しちゃえばいい。
キッズからマスターズ(40歳以上)まで誰でも参加できる「K-1アマチュア」大会も開催しています。ジムで鍛えていれば「今の自分の実力はどれくらいだろうか」と力試しをしたくなりますよね。ジムの先生やトレーナー、空手の師匠が試合に出場したときに「先生、がんばって!」とキッズの声が飛べば、会場の雰囲気はとても明るくなります。
プロ選手を対象とした「Krush」という別ブランドの大会もあり、ピラミッドの一番頂点が「K-1」プロイベントです。ジム展開を充実させて、生活の中でK-1に触れる人口を増やしていく。そのうえで、プロ選手による見応えある試合を楽しんでいただく。こうしたピラミッド型の興行構造を、日本だけでなく世界中に広げていきます。
「格闘技」と聞くと「怖い」「痛そう」と敬遠する人もいるかもしれません。でも柔道や剣道は、中学校の体育の授業で採用されているほど安全なスポーツですよね。さらに言うと、格闘技は野球やサッカーよりも競技として長くいつまでも続けられるスポーツなんです。
K-1では小中学生を無料で会場に招待する取り組みを始めました。近年、空手部がある中学校や高校はかなり少なくなってきています。未来のK-1スターがK-1に触れる機会をもてないのは、あまりにももったいない。言葉が通じなくても、ルールがわからなくても、観ただけで誰でも楽しめる。そんなK-1の魅力を子どもたちに知ってもらいたいんです。(#後篇へ続く)
おおき・ともは◎1976年生まれ。武蔵大学卒業後、スポーツ新聞社に入社。2003年、総合格闘技PRIDEの運営会社へ転職。2014年の新生K-1立ち上げに参画し、育児をしながら武尊(たける)選手(K-1の3階級制覇王者)のマネジメントに約8年間従事。2023年より現職。小中学生の大会無料招待も企画。


