対するヒトは、同じ問題に対して、著しく異なる解決ルートをたどった。我々の祖先は、最初のうちは集団で、後には物理的な隠れ場所や火の周りで眠ることによって、ほとんどの霊長類が決して経験することのないレベルの安全性に到達した。そしてこの安全性のおかげで、睡眠は、むき出しの枝の上では不可能なほどに、集中的で、深く、効率的なものとなった。
時が経つにつれ、それはさらに、今日我々がとっているような、まとまった、途切れのない休息へと変わり、他のほとんどの霊長類が今なお頼っている、夜通しの散発的で不安と警戒に満ちた仮眠の連続とは、一線を画すものとなった。
しかし、この説は単に、「安全がヒトに安眠をもたらした」というだけにとどまらない。この安全性こそが、ヒトの睡眠を極めて効率的なものにしたことで、睡眠の総量は少なくても、機能を維持するために必要な回復を完全に得られるようになった、というのがこの説の主張だ。
2008年に学術誌『Evolution』で発表された研究において、幅広い生態学的状況にある100種以上の哺乳類を調査したところ、これと同じ大まかなパターンが裏付けられた。すなわち、睡眠の構造は、脳の大きさにも連動するが、それと同じくらい強く、あるいは場合によってはそれ以上に、リスクや代謝的要求とも連動しているのだ。
睡眠におけるそうした効率性の一端は、特定の睡眠段階に表れる。夢や、感情的記憶の処理と最も密接に関連している段階であるレム睡眠が、ヒトの総睡眠時間に占める割合は、研究されている他のどの霊長類よりも著しく大きい。すなわちヒトは、他の霊長類に比べて総睡眠時間が短いにもかかわらず、そのうちの非常に大きな部分を、この活発に情報処理を行う睡眠段階に費やしているのだ。
こうした睡眠の詳細は、「ヒトの睡眠は、長くゆったりとしたものではなく、短く密度の高いものとなるように進化した」とする全体的な概念ときれいに合致する。単に睡眠に充てる時間を減らすのではなく、より少ない時間に、より多くの価値を詰め込んでいるわけだ。
なぜヒトの睡眠パターンは独特なのか
これは依然として、科学における未解決問題であり、確定的な結論は出ていない。特に、ある要素が問題を複雑にしていることに注目すべきだ。進化生態学者のイザベラ・カッペリーニが、2022年の『Smithsonian Magazine』のインタビューで述べたように、霊長類の睡眠について現在知られていることのほとんどは、動物園や研究施設で飼育されている動物から得た情報に基づいている。こうした環境では、捕食の現実的な脅威は完全に排除されている一方、動物の睡眠パターンが必ずしも、その新しく不慣れな安全性を反映して変化するとは限らない。
こうした条件と変化の「ずれ」により、特定の種について測定された睡眠時間のうち、どれくらいが、数百万年にわたって蓄積された深い進化の歴史を反映しているのか、あるいは、単に飼育下という人工的な条件に起因するのかを見極めることは非常に困難であり、それがこの種の研究の多くに、真の限界をもたらしている。


