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北米

2026.07.21 10:30

米国のガソリン価格が再び4ドル突破、イラン戦争のエスカレートで原油流通に打撃

Matteo Della Torre/NurPhoto via Getty Images

Matteo Della Torre/NurPhoto via Getty Images

現地時間7月20日、全米ガソリン平均価格が1カ月ぶりに1ガロンあたり4ドルの大台を突破した(編注:レギュラーガソリン1リットル換算で、約171円相当。1ドル=162円換算)。米国とイラン間の戦闘が激化し、ホルムズ海峡を通過する原油の流通が再び寸断されたことでその価格が再び押し上げられたことが背景にある。

ガソリン、ディーゼル燃料、原油価格が揃って上昇

全米自動車協会(AAA)のデータによると、全米ガソリン平均価格は20日に1ガロンあたり4ドルの節目をわずかに上回り、先週の3.87ドルから値上がりした。

また、重機やトラック、農業用車両の燃料として使用されるディーゼルの平均価格も1ガロンあたり5.10ドルに上昇し、先週の4.87ドルから上昇している。

ガソリン平均価格の上昇は世界的な原油価格の急騰と連動しており、国際原油指標の北海ブレント先物は一時1バレルあたり90ドルに達した。

ガソリンと原油の価格は、いずれも今年5月に記録したピーク時の水準にはまだ達していない。しかし、両国間の戦闘の再開は、暫定的な和平合意によってもたらされていた価格下落のトレンドを反転させる結果となった。

英国海軍の海上監視機関であるUKMTO(英国海運貿易オペレーション)によると、オマーン沿岸に近いホルムズ海峡を航行していた船舶が正体不明の飛翔体の直撃を受けて炎上し、すべての乗組員が退船する事態が発生した。

ガソリン価格の動向とトランプ大統領

ガソリン価格が再び4ドルの大台を超えたことは、以前からガソリン高に対して不満を露わにしてきたドナルド・トランプ大統領の関心を引く可能性が高い。

6月、暫定の和平合意によって原油価格が戦前の水準以下まで下落したにもかかわらず、トランプはガソリンの販売価格が1ガロンあたり3.90ドル付近で高止まりしていた。その際トランプは、小売業者が「便乗値上げ」を行っていると非難していた。

その後の投稿で大統領は、ガソリンスタンドでの小売価格を戦前の水準よりもさらに低い2.50ドルまで引き下げるよう要求し、これに応じない小売業者には「重大な問題」が生じると警告した。

また、ホワイトハウスは先週、ニュージャージー州とペンシルベニア州で両州の平均価格を大幅に下回る価格(3.47ドル)でガソリンを販売する「フリーダム・フューエル・ネットワーク」の立ち上げを発表した。この格安ガソリンに対してトランプ政権が直接的な補助金を支給しているのか、また今回の価格急騰がこの取り組みに影響を与えるのかは不透明だ。

イラン当局の姿勢を受け、原油価格は上げ幅を縮小

北海ブレント先物は20日に一時1バレルあたり90ドルを突破したものの、イラン当局が和平交渉へのオープンな姿勢を示したことを受けて、その後は88.10ドル前後で落ち着いた。イラン国営メディアの報道によると、同国外務省のエスマイル・バガエイ報道官は、さまざまな仲介国から米国との緊張を和らげるための提案やアイデアを受け取っていると述べている。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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