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2026.07.22 17:15

世界の手術を変えたプロデュースパワー──ブレイクスルー企業100(第1回)朝日インテック

朝日インテック代表取締役会長 宮田昌彦

朝日インテック代表取締役会長 宮田昌彦

朝日インテック(7747 東証プライム)は、主に血管内に使用される低侵襲治療製品の「PCIガイドワイヤー」を主力商品とする医療機器メーカーである。迷路のような血管の中を極細のワイヤーが通り、同社のコア技術の一つ「トルク技術」により、医師が手元で「右に向けたい」「左に向けたい」と操作した動きが、先端までムラなく正確に伝わる。この高度な操作性で、医師は複雑な血管内でも安全かつスピーディーに手技を進めることができる。また、回しながら進めることでドリル(ドッター効果)のように硬い閉塞部位を貫通させやすくする効果もある。

祖業は大阪府堺市にあった産業用ワイヤーの製造会社で、1990年代半ばに医療分野に進出。2004年の上場時の売上高は78億円だったが、2025年6月期では売上高1200億円超。現在121の国と地域で製品を販売し、海外売上高比率は84%を超える。

特に着目したいのは2009年以降の成長である。この年、宮田昌彦氏が社長に就任すると同時に、新型のPCIガイドワイヤー『SION』を投入した。日本での心臓血管治療用ガイドワイヤーのシェアは82%と圧倒し、日本・米国・中国・EUのいずれの地域でもトップシェアを獲得。極細ステンレスワイヤー加工技術を核に、素材から製品まで一貫生産できる点が競争力の源泉である。

技術が革新的でも、販売で苦戦する日本企業が多い中で、ブレイクスルーの要因は何だったのか。また、次にどんなブレイクスルーを狙っているのか。現・代表取締役会長の宮田昌彦氏に聞いた。


朝日インテック業績推移|26/6期は会社予想、30/6期は中期経営計画「Building the Future 2030」の目標値。決算期は6月。同社中期経営計画資料をもとに編集部作成。
朝日インテック業績推移|26/6期は会社予想、30/6期は中期経営計画「Building the Future 2030」の目標値。決算期は6月。同社中期経営計画資料をもとに編集部作成。

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文=藤吉雅春 Forbes JAPAN 編集長 写真=西川節子(人物)

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