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2026.07.24 11:00

人生の全盛期は「55歳から60歳」、年齢とともにに高まる能力も

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多くの人は自分の人生について、本来の能力という点で全盛期、あるいは「最高の状態」はすでに過ぎ去ってしまったと検証することなく思い込んでいる。この捉え方では、若い頃は頭の回転が人生で最も速く、身体も一番思いどおりに動く時期であり、それ以降は衰えやつかの間の幸せと折り合いをつける日々が続く。

専門誌『Intelligence』に掲載された心理学者のジル・ギニャックとマルチン・ザジェンコフスキによる研究は、問いの立て方を変えることでこの見方をかなり複雑なものにしている。

2人は人が自分の人生にどれほど満足しているかを測定するのではなく、純粋な認知能力から金銭をめぐる判断力、道徳的推論に至るまで、9つの異なる特性に基づいて心理的機能の総合指標を作成した。これを用いて測定すると、全体的な機能が若年期にピークを迎えることは全くない。ピークは55〜60歳、つまり多くの人がすでに衰え始めていると思い込んでいる時期に訪れる。

「最高の状態」の脳とは

この発見が「脳は20歳でピークを迎える」というお馴染みの説と相容れないのは、その説が部分的に紛れもなく真実だからだ。IQテストや時間制限のあるパズルで示される、素早くかつ柔軟に問題を解く能力である流動性知能は確かに成人期の初めにピークを迎え、その後は着実に低下していく。22歳の人が驚くべき速さで新しいビデオゲームや外国語を習得する様子を見たことがある人なら、この現象を目の当たりにしたことになる。

この一般的な説が見落としているのは、流動性知能ははるかに大きなものの一部にすぎないということだ。心理学者たちは流動性知能と結晶性知能を区別している。結晶性知能とは、これまでにほとんどの問題の何らかの形を一度は目にしてきたという経験を通じて蓄積された知識や語彙、パターン認識のことだ。

結晶性知能は60代に入っても伸び続け、流動性知能の低下を非常に特異な形で補う傾向がある。25歳のエンジニアは新しい設計図を速く処理できるかもしれないが、60歳のエンジニアはその中に潜んでいる故障のパターンをすでに見たことがある可能性が高い。処理速度は多少落ちるが見抜く力は数段向上するのだ。

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翻訳=溝口慈子

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