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2026.07.24 11:00

人生の全盛期は「55歳から60歳」、年齢とともにに高まる能力も

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「最高の状態」に向けた人格の変化

この研究では純粋な知能だけでなく、それぞれ独自のタイムラインで成熟していく、より具体的なスキルをいくつか追跡した。そして、そのほぼすべてに共通していたのは、衰えが始まったと多くの人が考える時期を過ぎても着実な向上がゆっくり続くというパターンだった。

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人格そのものも同じように変化していく。物事を整理整頓し、最後までやり遂げ、気を散らすものへの誘惑に抵抗する勤勉性と、ストレス下でも反射的に反応せず冷静さを保つ能力である情緒的安定性のどちらも成人期の初めから中年期にかけて強まる傾向がある。60歳の管理職が30歳の頃なら動揺していたような混沌とした会議の間も落ち着きを保ち、何事もなかったかのようにその場を後にできることが多いのは部分的にはこのためだ。その平静さは演技ではなく、何十年もの歳月をかけて定着した特性だ。

もっと実践的ないくつかのスキルも同じように推移する。他の人が実際に感じていることを読み取って適切に対応する能力である感情知能は40代半ば頃にピークを迎える傾向がある。長年にわたる社会生活での摩擦を通じて教室では決して学べない教訓を徐々に身につけていくためだ。

金融リテラシーはさらに長い間伸び続ける。住宅ローンや年金口座、長期的リスクといった現実の経験がシミュレーションでは再現できない形で積み上がるにつれて、60代後半から70代前半にかけても向上し続ける。

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直感的に反応するのではなく、微妙なニュアンスを捉えながら対立する倫理的主張を比較検討する道徳的推論の能力も年齢とともに高まる。心理学者が「サンクコスト(埋没費用)効果への抵抗」と呼ぶ能力も同様だ。サンクコスト効果とはすでに多くのお金や労力を投じたという理由だけで破綻しつつある計画に投資し続けてしまう、人間特有の傾向のことだ。

研究結果によると、年のいった人は見込みのない状況を見極め、すでに費やしてしまったものではなくこれから先の可能性に注意を向けることが一貫して得意だという。

「最高の状態」へ成長する中で失われるもの

これらは全てが向上し続けるという話ではなく、この研究結果について正直に語るなら、微妙な部分もしっかりと捉えておく必要がある。課題のルールが変わったことに気づき、その場で適応する能力である認知的柔軟性は結晶性の知識が伸び続ける一方で年齢とともに低下する。

一瞬の表情や声のトーンの変化を読み取る、より機械的な能力である認知的共感は中年期までは比較的安定しているが、65歳を過ぎると徐々に低下する。また、研究者が「認知欲求」と呼ぶ特性、つまり難しい思考課題に取り組むことを純粋に求める意欲も低下する傾向がある。これは能力が衰えているというより、注意を向ける対象がより少数の慎重に選ばれたものへと絞られていくことを表しているのかもしれない。

つまり全体像は衰えが成長に道を譲るものでも、成長が最終的に衰えに屈するものでもない。むしろ再配分に近い。スピードや不安定な状態の一部を手放す代わりに、安定性や判断力、愚かな選択から手を引くべきときをほとんど直感的に理解する蓄積された能力を得る。

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翻訳=溝口慈子

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