無礼な振る舞いは、単に不快なだけではない。出勤状況や業績にも影響し得る。SHRM(人材マネジメント協会)の「2025年第1四半期シビリティ・インデックス」は、2025年1月22日から30日にかけて米国の労働者1587人を対象に実施した調査に基づくものだが、日常的な無礼行為が2024年第1四半期以降21.5%増加したことを明らかにした。同団体はまた、職場で無礼な行為を経験または目撃した労働者の71%が、マネージャーや上司はそれを防ぐためにもっとできることがあったと考えていることも示した。
つまり、敬意とは、無礼を黙って耐えることを意味する言い換えではない。自分の伝えるメッセージの主導権を握り続けるための方法だ。冷静に返答すれば、相手はあなたを「感情的で扱いにくく、プロ意識に欠ける」などと決めつけられにくくなる。こうしたレッテルは、従業員が都合よく同意することをやめたときに貼られがちだ。目的は、自分の尊厳を守り、軽んじるような行動が見過ごされることはないと示すことにある。
役立つ4つのフレーズを紹介する。
1.「次の話題に移る前に、私の話を最後までお伝えさせてください」
上司があなたの話を遮る、かぶせて話す、あるいはあなたが考えを言い終える前に会話の方向を変えるときに使えるフレーズだ。言葉遣いは丁寧だが、話し続ける許可を求めているわけではない。あなたが発言していたこと、そしてその貢献は聞かれるに値することを、落ち着いて全員に思い出させる表現だ。早口になったり、声を荒らげたり、謝罪を付け加えたりせずに伝える。
「すみません、最後まで話してもいいですか」と言うのは避けたい。自分の意見を最後まで伝えるのに、謝罪する必要はない。「最後までお伝えさせてください」のほうが、すっきりしていて自信が伝わる。
そう言ったら、そのまま要点を続ける。なぜ話を遮られると困るのかを、その後2分かけて説明する必要はない。境界線を示すのは、その一言だけで十分だ。
2.「フィードバックは受け止めますが、できれば個別に話し合いたいです」
人前での批判は、とくに内容が曖昧で、他者の前でなされた場合、すぐに大勢の前で恥をかかされる事態になりかねない。このフレーズは、建設的なフィードバックを受け取る意思と、人前で批判されることを拒む姿勢を切り分けるものだ。
ここでは口調が重要になる。皮肉っぽくではなく、落ち着いて言う。あなたは会話を拒んでいるのではない。実際に話し合いができる場所へ移しているのだ。その後、具体例と次のステップを尋ねる。有用なフィードバックは、あなたを萎縮させるものではなく、成長を助けるものであるべきだ。


