気候・環境

2026.07.26 10:00

肺だけではない「大気汚染」の真の恐怖、心臓や脳まで蝕む最新の研究結果

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大気汚染が健康に及ぼす影響について語るとき、肺への影響が指摘されることが多い。しかし、最近の報告書は、大気汚染が人体の他の部位にも影響を及ぼし得ることを明らかにしている。

世界心臓連盟(WHF)による最近の研究は、大気汚染と先天性心疾患(CHD)との関連性を指摘した。

報告書は、妊娠中期および後期に屋外で汚染物質を多く吸い込むと、その量が10µg/m³増加するごとにCHDリスクが23%高まることを示す証拠を挙げている。

これは、WHFが2024年に発表した『世界心臓報告書(World Heart Report)』の知見を補強するものだ。同報告書では、大気汚染に起因するとされた420万人の死亡のうち、約70%が心血管疾患によるものだったとされた。

さらに同報告書は、低所得国の子どもの90%が、適切なタイミングで手頃な価格のCHD治療を受けられていないと警告している。これは、多くの子どもたちが病院での治療を受けられないために、不必要に命を落としていることを意味する。

報告書の共同筆頭著者であり、英エセックス大学の人口研究・グローバルヘルス教授でもあるマリアキアラ・ディ・チェザーレ(Mariachiara Di Cesare)はインタビューで、先天性心疾患の60%が遺伝子と環境の相互作用に起因している可能性が高いと述べた。

ディ・チェザーレは、これらの要因には大気汚染と猛暑への曝露の両方が含まれると付け加えた。

大気汚染に関して言えば、「PM2.5」とも呼ばれる微小粒子状物質が肺を通じて血流に入り込み、心血管系に影響を与える可能性があるという。

さらに、血流中の一部の汚染物質は妊婦の胎盤に入り、胎児の血液系にも到達し得るため、胎児の健康に影響を及ぼす可能性があると補足している。

「母親が大気汚染や極端な高温に曝露されれば、先天性心疾患の可能性が高まると考えられる」とディ・チェザーレはインタビューで語った。

また、2026年6月に公衆衛生学の学術誌『Frontiers in Public Health』に掲載された別の研究では、大気汚染が閉経後の女性の骨の健康にどのように影響するかが浮き彫りにされた。

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