長寿時代は到来した。だが、多くの金融判断は変わっていない
メレディス・ムーアはArtisan Financial Strategies LLCの創業者兼CEO。ジェンダー、マネー、パワーの相互作用に関心を寄せている。
息子を出産して6週間後、私は膠芽腫(グレード4の脳腫瘍)と診断された。当時、長期生存とされるのは3年で、大半の患者は1年ももたなかった。私は2度の開頭手術(うち1回は脳腫瘍センターでの覚醒下手術)を受け、放射線治療と化学療法も行った。臨床試験で生き残ったのは私一人だった。
診断から21年が経過した現在、私はこの病気の生存者として、国際的にも極めて長期の生存者の一人となっている。
発症して間もない頃、私は長期の退職口座への積み立てをためらっていた。自分がたどり着けるかどうかもわからない未来のために資金を拘束するのは、合理的ではないと思えたからだ。
しかし脳神経ICUのベッドに横たわりながら、私は別の気づきに至った。30歳の私は、たとえ長く生きられなくても、すでに息子に金銭的な遺産を残せるだけの資産を築けていたと理解したのだ。
この経験によって、あることが極めて明確になった。金融の判断は、戦略よりもむしろ「自分に残された時間はあとどれくらいあるか」という主観的な見通しに左右されやすいのだ。
今なお、多くのファイナンシャルプランは、もはや当てはまらない平均余命を前提に組み立てられている。
早期発見、治療、継続的ケアの進歩は、生存の見通しを変えつつある。米国立がん研究所のデータによれば、がんの全体的な生存率は過去数十年で大きく改善している。同時に、米国勢調査局の人口動向は、80代以上まで生きる米国人の増加が続いていることを示している。米疾病対策センター(CDC)によれば、平均寿命は近年の変動を経てもなお、歴史的水準を大きく上回っている。
これは単に、人々が衰えたままより長く生きているという意味ではない。多くの人が働き続け、活動的であり続け、人生の後期に至っても意義ある形で社会と関わっている。かつては生命を脅かした慢性疾患も、長期にわたって管理可能になりつつある。医療技術は寿命の延伸に大きく貢献してきた。
それにもかかわらず、金融行動は追いついていない。人々は依然として時代遅れの前提にプランを固定し、医療技術がどれほど変化したかを考慮せずに、親や祖父母がどれだけ生きたかを頼りにすることも多い。90代以降まで生きた場合に何が起きるかをストレステストするのではなく、「典型的な」平均寿命をもとにプランを立てているのだ。
実務上、これは予測どおりの形で表れる。
高所得者や経営者は、暗黙のうちに短い時間軸を前提としているため、長期的な成長に対して過少投資となることが多い。過剰に現金を保有し、意思決定を先延ばしにし、投資、税務、遺産計画、リスク管理を横断的に調整できずにいる。その結果は、単なる非効率ではない。より長い人生になる可能性が高いにもかかわらず、資本が十分に活用されていないのだ。
ここには、より深い問題も潜んでいる。「欠乏思考」である。
多くの人は、自分自身に十分な資産があるかどうかにほぼ全神経を集中させ、そこで止まってしまう。一歩下がって、それを超えて広がるものを築くとはどういうことかを問う人は、はるかに少ない。それには、家族に負担をかけずに長期介護資金を準備すること、数十年かけて意図的に資産を築くこと、そして目的をもって与え、承継し、投資する余力を生み出すことが含まれる。
同時に、特に女性においては、不安や恐怖が行動の原動力になることが多い(私の観察による)。資産が底をつくことへの懸念は、私が目にする最も一般的なテーマの一つであり続けている。その恐怖はしばしば過度に保守的な判断につながるが、データはより長い時間軸を示しており、より熟慮に基づくリスクテイクと長期成長を支え得るはずなのである。
また、大半の人がリタイアメント(退職後)をどう捉えているかという点にも、構造的な欠陥がある。
高いパフォーマンスを発揮する人々の多くにとって、単純に仕事を辞めるという発想は、現実的でも望ましくもない。アイデンティティ、目的、そして関与は、あらかじめ決められた年齢で消えるものではない。それでもファイナンシャルプランは、収入・貢献・活動への段階的アプローチではなく、依然として「明確な終わり」を前提に組まれることが多い。
長寿化が進む中、キャリア(働く人生)は退職で終わる一本の直線ではなく、いくつかの「章」からなる物語のようになってきている。
この変化は、実際の財務面に大きな影響を及ぼす。資産をどれだけ持たせる必要があるか、リスクをどう管理すべきかが変わる。収入をどのように、いつ生み出すかも変わる。そして、金融判断のあらゆる側面にまたがる、より統合されたアプローチが必要となる。
私自身、将来の計画をまったく立てていなかった時期があった。現在、私はより頻繁に、その反対の問題を目にする。人々は、実際にはずっと長くなる可能性の高い未来に対して、あまりにも慎重に計画を立てているのだ。
長寿はもはや医療上の現実にとどまらない。それはファイナンシャルプランに組み込むべき、金融上の現実でもある。あなたはおそらく、自分が予想する以上に長生きする。あなたの金融判断は、その現実をどれほど反映しているだろうか。
本稿の情報は、投資、税務、または金融に関する助言ではない。個別の状況については、有資格の専門家に相談すべきである。



