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経営・戦略

2026.07.20 10:04

競争より協働を——先住民の知恵「ミンカ」が示す産業の未来

Adobe Stock

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私はキャリアの大半、30年近くを、2つの世界を行き来しながら過ごしてきた。その2つが交わることはあるのだろうかと問いながら。

ひとつは役員室の世界。もうひとつは農場と森林の世界だ。アマゾン、西アフリカのカカオベルト、インドネシアの小規模農家が織りなす風景、そして私が育ったアルゼンチンの農場。私のキャリアの大半において、この2つの世界はまったく別のものに感じられた。役員室でなされる決定が、その産業を支える労働や生態系を担うコミュニティに配慮することはめったになかった。商品作物農業をはじめ、多くの産業が今なお何世紀も前に書かれたルールに従って動いている。しかし最近、この2つの世界が互いに近づいてきているのを感じている。古いモデルは崩れつつあり、産業横断的なリーダーたちにとって、前へ進む道は過去を振り返ることを求めているのだ。

ミンカの精神

チュンバキウイは、アマゾン流域に暮らす500を超える先住民コミュニティのひとつだ。この地には280万人以上が暮らし、彼らは共同で約240万平方キロメートルの熱帯林を守っている。今年初め、私は彼らの客人として迎えられる幸運に恵まれた。伝統的なキチュワ音楽に合わせてコミュニティ総出の歓迎を受けながら到着すると、コミュニティのアプ(伝統的な指導者)とその妻が、誇らしげにカカオ集荷センターの見学へと案内してくれた。中央集約型のシステムによって、コミュニティは生産をより組織化し、共同でより大きな価値を生み出せるのだと彼が説明するにつれ、それが単なる物理的なインフラをはるかに超えたものであることが明らかになった。それは、集団的な努力が可能にしてきたものの象徴であり、はるかに古い本能の表現なのだ。

彼らはこの考えを「ミンカ」と呼ぶ。ケチュア語のminccacuni、すなわち「何かを約束して助けを求めること」に由来する。インカ帝国において、それは共通善のための共同労働を意味した。家族が共に家を建て、コミュニティが高齢者を支え、収穫を一体となって行うことだ。今日のチュンバキウイでは、それは共有の道路、再生された流域、保全された森林、そして個々の農家では決して築けない交渉力を彼らに与える共同のカカオシステムを意味している。チュンバキウイに「外部性」というものは存在しない。すべてに費用があり、すべてに管理者がいるのだ。

カカオに迫る清算

チュンバキウイのようなコミュニティが築いてきたものは目覚ましいが、それは例外であって、原則ではない。オックスファムによれば、カカオ農家が受け取る額は、彼らがなくては存在し得ないチョコレートの最終価格の3%未満だ。農家の平均年齢は60歳に近づいており、その子どもたちの多くは親の後を継ぎたがらない。昨年は、気候変動に起因する不作がガーナやコートジボワールの収穫を壊滅させ、カカオ価格は60年ぶりの高値をつけた。これは、何十年もの間先送りされてきたコストが最終的に請求書となって届くという厳しい現実を突きつけている。

これは不作による危機ではない。自然と労働を、投資すべき資産ではなく回避すべきコストとして扱ってきたモデルからの請求書なのだ。気候変動、森林破壊、根強い貧困によってカカオの未来が試されているこの時代に、この業界は単独の企業では答えを出せない清算のときを迎えている。

同じテーブルに着く競合企業

だからこそ私は、TogetherCocoa Foundationのような取り組みに強い関心を寄せている。今年初め、世界最大級のチョコレート企業5社、すなわちネスレ、リンツ&シュプルングリー、マース、モンデリーズ、ハーシーは、コートジボワールとガーナのカカオ農家世帯における生活所得ギャップを埋めるため、ジュネーブに財団を設立した

直接の競合が同じテーブルに着き、あまりにも長く言われずにきたことをようやく口にしている。集団的な課題には集団的な行動が必要だ、と。製品、ブランド、顧客関係においては、徹底的に競争する。しかし、業界を成り立たせる基盤的条件、すなわち農家の生計、ランドスケープの健全性、共通の基準においては、一枚岩となって行動する。慈善だからではない。それだけが機能するからだ。

計算が反転するとき

これはもはやユートピア的な問いではない。経済の問いである。農家を貧困にとどめる、土壌の劣化を放置する、森林を切り開くといったコストの外部化による節約は、農家を訓練する、生態系を回復する、生活所得を支払うといった価値の内部化による便益を下回るようになった。搾取の計算式はついに反転したのだ。

今こそ真のリーダーシップが求められる。競争前段階で協働するとは、四半期の先、自社のP&Lの先、単独で勝とうとする本能の先を見ることを意味する。そしてそれは、競争圧力がその反対をせよと叫ぶまさにその瞬間に行うということでもある。

なぜその本能が根深く刷り込まれているのかを思い出す価値がある。カカオ産業は、労働と土地の搾取のうえに築かれた。それは植民地時代のプランテーション経済に由来する論理であり、驚くほどの持続性を示してきた。

こうした構造は、企業が本来共有すべきものを競争の対象にすることをやめて初めて崩れる。

コモンズを守る

産業と農業の未来は、企業ごとに築かれるのではない。システムごとに築かれるのだ。ミンカがチュンバキウイで機能するのは、個と集団の境界線が、経済的合理性がまさに求める場所に引かれているからだ。個々の農場は個別に管理される。しかし道路、水、森林は、共に手入れされる。その衰えはすべての人を害し、その健全さはすべての人に恩恵をもたらすからだ。コモンズにおいて競争はしない。共に育むのだ。

こうしたコミュニティは、単独で立ち向かうにはあまりに大きく、あまりに絡み合い、あまりに重大な結果を伴う課題があることを、長らく理解してきた。彼らの手本に倣い、時には競争より前にまず協働することこそが前進の道であると受け入れよう。

forbes.com 原文

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