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2026.07.19 09:12

ビリオネアのルシオ・タン氏率いるフィリピン航空、破産後初の債券発行で3億ドル(約487億円)調達

stock.adobe.com

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たばこ・銀行業界の大物であるルシオ・タン氏が支配するフィリピン航空(PAL)は、5年債の発行により3億ドル(約487億円)を調達した。フィリピンのフラッグキャリアである同社の機材近代化と事業拡大の資金に充てる。

同社の声明によると、5年物の優先無担保保証債は7.75%で発行条件が決まり、完全子会社のPrimero Agilaが発行した。応募は発行額の4.5倍に達し、注文額は14億ドル(約2270億円)を超えたという。

PALにとっては、2021年12月に米国で連邦破産法11条の手続きから脱却して以降、初の債券発行となる。調達資金は、シカゴ、ニューヨーク、トロント、バンクーバーなど北米の主要ハブへの便数拡大を目指す同社の国際展開に充てられる。

PALホールディングス社長で、タン氏の孫にあたるルシオ・C・タン3世氏は「今回の画期的な債券発行は、フィリピン航空の変革と、当社の長期ビジョンおよび成長への意欲に対して世界の投資家が寄せる信頼を力強く裏付けるものだ」と述べた。「これにより、当社はネットワークを強化し、顧客の旅行体験を引き続き高めていくことができる」

同社によると、この債券はPALと完全子会社のAir Philippines Corp.が無条件かつ取消不能で保証し、シンガポール取引所に上場される。発行はドイツ銀行とBNPパリバが手配し、2026年7月16日前後に決済される見通しだ。

PALは、今回の3億ドル(約487億円)の債券発行について、フィリピンの発行体による格付け付きハイイールド債としては10年以上ぶりであり、アジアの航空会社が発行する無担保の格付け付きハイイールド債としては初めてだとしている。

同社は、新型コロナウイルス禍の最悪期以降、力強い利益回復を遂げている。第1四半期の純利益は前年同期比2.6%増の7860万ドル(約128億円)となり、売上高は9.7%増の8億9570万ドル(約1450億円)に伸びた。

タン氏はPALのほか、上場する中核企業LTグループを通じて、銀行、ビール、蒸留酒、たばこ、不動産にも権益を持つ。Forbesのリアルタイムデータによると、純資産は30億ドル(約4870億円)で、同国有数の富豪の1人である。

forbes.com 原文

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