寛容にとらえる習慣を取り入れる方法
この視点が役立つのは、ここでいう善意の蓄えが生まれつき持っているか、持っていないかという特性ではないからだ。この特性はカップルが時間をかけて経験する、肯定的なやり取りと否定的なやり取りによって徐々に育まれる。温かさやユーモア、気配りといったささやかな瞬間が着実に積み重なることで、寛大であることを当然とする視点が育まれていく傾向がある。
無視や軽蔑、冷淡な態度が着実に積み重なると、実際に裏切りが起きるずっと前から疑心暗鬼に陥りがちになる。専門誌『Personality and Social Psychology Bulletin』に2022年に掲載された、カップルを長期的に追跡した研究では、肯定的なやり取りより否定的なやり取りの方が関係満足度の変化と一貫して結びついていることが明らかになった。
日々のありふれたやり取りの中で何度も獲得しなければならないもの
これは安心できる恋愛関係が実際には何によって築かれるのかを別の角度から捉え直すものだ。それは単に、パートナーが嘘をつかない、あるいは自分のもとを去らないという証拠を積み重ねることではない。もっと正確にいうと、そのパートナーの行動を好意的に解釈してもよいという許可を積み重ねていくことだ。その許可は日々のありふれたやり取りの中で何度も獲得しなければならないものであり、信頼性に関する結論よりも関係の感じ方を大きく左右する。


