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AI

2026.08.04 12:30

好奇心を失う人はAI時代の競争に負ける、グーグルX元幹部が語る危機

stock.adobe.com

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最近、筆者のお気に入りのポッドキャストの1つである「The Diary Of A CEO」を聴いた。番組ではスティーブン・バートレットが、Google Xの元最高事業責任者であるモー・ガウダットにAIの未来についてインタビューしていた。筆者は数年前、自身の番組にモーを招いたことがあり、彼の視点には常に魅了されてきた。会話が始まって50分ほど経ったところで、彼はこう語った。「人間同士の交流を成り立たせる価値の基盤として、人と人とのつながりは残り続けるだろう」。この言葉は筆者の注意を引いたAI時代に、人間がどのように意味や目的を見いだすのかについて筆者が進めてきた研究と、深く重なるものだったからだ。

AIがますます多くの答えを提示できるようになるにつれ、好奇心は意図せぬ犠牲になるかもしれない。好奇心は学習、イノベーション、適応力を促すだけでなく、人が可能性を探り、関係を築き、意味の感覚を見いだす助けにもなる。AIが探索のプロセスを即時の答えで置き換え始めるなら、私たちは競争優位以上のものを失うかもしれない。家に座ってただ漫然とテレビのチャンネルを切り替えるだけではない、意味のある何かを成し遂げたいという、人間の意欲の一部を失う可能性があるのだ。

好奇心が常に競争優位であり続けてきた理由

AIが職場に入り込むずっと以前から、好奇心は、成功する個人や組織を、変化に適応しきれない存在から分けてきた資質の1つだった。好奇心の強い人は新しい情報を求め、前提に疑問を投げかけ、目に見える解決策の先を見ようとする。なぜ物事がそのように機能しているのか、より良い方法があるのではないかと問いかける。こうした行動は多くの場合、イノベーション、より良い意思決定、より強い問題解決につながる。

組織はしばしば、機敏で適応力のある従業員を求めていると言う。だが、それが指しているものは、多くの場合、好奇心である。現状に疑問を持たずに変化へ適応することは難しい。現状維持に問いを立てずにイノベーションを起こすことも、複数の可能性を探らずに複雑な問題を解決することも難しい。好奇心は、この3つすべての出発点になることが多い。

好奇心は、エンゲージメントの向上や、学び続けようとする意欲の強さとも結びついている。スキルがかつてない速さで陳腐化するビジネス環境では、好奇心を保ち続ける人こそが成長を続けることが多い。新しいテクノロジーを探り、新たな機会を追求し、他者が見落とす可能性を見いだす傾向が強いからだ。

次ページ > 好奇心がより良い問いを生む仕組み

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