二次市場を収益化する
FIFAはチケット再販市場から手数料を得ており、その額は大きい。ファンは投機的にチケットを購入し、結局行かないことがあるからだ。FIFAは公式再販マーケットプレイスで15%の手数料を課しており、再販価格が額面の何十倍にもなるなか、その割合は需要が強いときには大きな収益をもたらす。
ビジネスにとってこれは、自社が販売するものの周辺に二次市場が形成され得る場所を見極め、そこから一部を得る仕組みをつくることを意味する。再販、紹介、アフィリエイト契約、ライセンス、認定制度はいずれも、自社が生み出した需要から収益を得る方法である。
隔離された環境でビジネスを運営することはできない
このワールドカップでは政治も役割を果たした。ソマリア出身の審判オマル・アルタンは、マイアミ到着後に米国への入国を拒否された。イラン代表はビザ問題のため大会期間中メキシコに滞在せざるを得ず、米国で試合を行うために入国を認められた後、グループステージ3試合のたびに試合後まもなく国境を越えて戻された。規模の大きさは環境コストも伴った。チームとファンは大陸を横断する長距離移動を行い、嵐による遅延も発生し、複数会場では猛暑も要因となった。
企業は、作用している要因を把握し、予備計画を用意しておく必要がある。同時に、すべてを自社でコントロールできるわけではないことも受け入れなければならない。市場を取り巻く状況を注視し、予見できるショックには備え、予見できないものには柔軟に対応することだ。
2026年ワールドカップに詰まった収益化の教訓
ワールドカップは、座席から試合中断、再販されるチケットに至るまで、あらゆるレベルで収益を生む。同じ手法は、どんな規模のビジネスにも開かれている。人々が価値を感じるものに課金し、中核商品以上のものを売り、本番前から稼ぎ始める。そして、自分ではコントロールできないものに備える。大会はテレビで放送されている。その教訓をどう応用するかは、あなた次第である。


