2026年ワールドカップは史上最大規模となる。米国、カナダ、メキシコの3カ国で39日間にわたり開催され、3カ国が共同開催するのは初めてである。48チームが104試合を戦い、従来方式より40試合多い。国際サッカー連盟(FIFA)は、世界で60億人が何らかの形で大会に関わると見込まれている。
動く金額も同じく巨大だ。FIFAは賞金総額として過去最高の6億5500万ドル(約1060億円)を用意した。前回大会より50%多く、優勝チームには5000万ドル(約81億2000万円)が支払われる。ジャンニ・インファンティーノ会長は、大会期間中に3カ国全体で最大4000万人の旅行者を呼び込む可能性があると述べた。この規模の約1カ月にわたるイベントは、それ自体が1つの事業である。
この大会は、観客席から試合中断の時間に至るまで、あらゆるレベルで収益を生むよう設計されている。そこには至るところに学びがあり、そのすべてが経営者にとって応用可能な一手である。
2026年ワールドカップはどう稼ぐのか
大きいことは強みになり得る
過去最大のワールドカップとは、あらゆるものが増えることを意味する。出場国は増え、試合数は大幅に増え、延長戦やPK戦の緊張を伴う決勝トーナメントも1ラウンド追加される。規模の拡大は商業機会の数と全体収益を押し上げた。参加国の幅広さも関心を高める。実力差のある対戦が増え、番狂わせやアンダードッグの物語が生まれる余地も広がるからだ。
規模はビジネスにも同じ効果をもたらす。成長できる企業は、より多くの場所で目に触れ、偶然の好機が生まれる接点を広げ、これまで存在すら知らなかった場所で顧客を見つける。広告を出す。AIを活用してアイデアを即座にアプリケーション化(バイブコーディング)する。営業担当を雇う。より多くの人に見つけてもらえるように構築するのだ。
段階的な価格設定が利益率を最大化する
スタジアムには物理的な座席数の上限がある。人々は座席に代金を払い、さらに良い座席、アクセスのしやすさ、ホスピタリティ、VIP待遇、法人向けパッケージ、プライベート空間、ステータスにも代金を払う。標準的なグループステージのチケットは60ドル(約9750円)からだった一方、決勝の最も高額な座席は6730ドル(約109万円)に達した。FIFAはその後、60ドルのサポーター向け区分を追加し、その価格を決勝を含む決勝トーナメントにも広げた。
需要がすでに存在するなら、標準的な1つのオファーだけでは収益機会を取り逃がす。顧客基盤を分析し、人々が価値を感じる便益に対して、より高く課金する方法を見つけるべきだ。最安値を求める顧客もいれば、スピード、確実性、サポート、プライバシー、より良い体験に対して、はるかに多く支払う顧客もいる。最大の利益率はここにある。



