訪中2カ月後、習主席の訪米を控えたタイミング
トランプは5月に北京を訪問し、中国の習近平国家主席と首脳会談を行ったばかりだ。トランプの訪中と、その際の習主席に対する熱烈な称賛は、1年にわたって激化した貿易戦争を経て両国関係が雪解けに向かっている予兆と受け止められていた。
しかし、今回の選挙干渉の主張は、貿易交渉やその他の問題における進展を頓挫させる恐れがある。トランプは9月に米中首脳会談のため習をホワイトハウスに正式に招待している。
ロシアへの言及はわずかだったが……
外国勢力による選挙干渉をめぐるトランプの主張は中国に焦点が当てられ、ロシアについてはほんの少ししか言及していない。トランプは、自身が初当選した2016年の米大統領選挙でロシアが選挙干渉を行ったとされるスキャンダルを「ロシアのデマ」と一蹴し、これを意図的に広めたとしてバラク・オバマ元大統領やジョー・バイデン前大統領、民主党を繰り返し攻撃してきた。
しかし、今回のトランプの演説後にホワイトハウスが機密指定を解除した2020年の情報評価文書の1つは、ロシアが2020年大統領選でバイデンを貶めようとしていたことを示唆している。この報告書には、「ロシアはさまざまな手段を駆使して、主にバイデン前副大統領の評判を傷つけようとしている」「代理組織に指示し、バイデン副大統領に関する主張を広めるよう奨励している。クレムリンと関連のある一部勢力も、ソーシャルメディア上でトランプの大統領選立候補を後押ししようとしている」と記されている。同文書はまた、大統領選の最盛期にバイデンを巻き込んだ「注目を集める汚職スキャンダルを仕組む」ようロシアの支援を受けた代理組織が共謀しているとも指摘している。


