推定感染者数は7000人近くに到達、感染者の過半数はミシガン州に集中
米疾病対策センター(CDC)の推計によると、サイクロスポラによる推定感染者数は7000人近くに達しており、感染は少なくとも34州に広がっている。感染者の過半数はミシガン州に集中しており、同州だけで4312人の感染と102人の入院が報告されている。
CDCによると、サイクロスポラ症は寄生性原虫「サイクロスポラ」によって引き起こされる感染症だ。糞便で汚染された食品や水を摂取することで感染し、数週間にわたり激しい下痢が続くことがある。通常、致命的になったり生命を脅かしたりすることはない。
5つの州にあるタコベル店舗のレタスが感染源候補に浮上
CDCは5月以降、現在進行中のアウトブレイクに関連するサイクロスポラ症の症例報告を受け取ってきた。調査当局は数週間にわたり原因の特定を進めてきたが、16日、インディアナ州、ケンタッキー州、ミシガン州、オハイオ州、ウェストバージニア州の5つの州にあるタコベル店舗で販売されたレタスが潜在的な感染源の1つとして特定されたと発表した。テイラー・ファームズから供給されたとされるタコベルのレタスは、1600人以上の発症に関与しているとみられる。
サイクロスポラ症はヒトからヒトへは感染しないため、残りの約5500人がどのように感染したのかは依然として不明だが、調査当局はテイラー・ファームズが汚染されたレタスを他にどこへ出荷したかの特定を急いでいる。
テイラー・ファームズのレタスは、ウォルマート、ターゲット、ウェグマンズ、コストコ、クローガー、トレーダー・ジョーズを含む数万店舗のスーパーマーケットで、そのまま食べられるカットサラダキットや調理用野菜ミックスなどとして販売されている。
テイラー・ファームズはマクドナルドやチポトレといった他の外食チェーンにも供給しており、2024年にはマクドナルドの「クォーターパウンダー」に関連した感染症の際にも関連が指摘されていた。
第三者への依存度が高まり、自社の管理が及ばない領域に汚染リスクを押し出す
ヤム・ブランズの報告書では、外部のサプライヤーや配送業者、フードデリバリー・プラットフォームへの依存度が高まっていることが、汚染リスクを自社の管理が及ばない領域へ押し出すと指摘してきた。またスウィートグリーンの報告書には、自社の監視の目を離れたテイクアウト、デリバリー、ケータリングを通じて注文が処理される際、食品安全上のリスクが複雑化・増大するという懸念が付け加えられていた。


