米国時間7月17日、大型宇宙船「スターシップ」の打ち上げ延期が足かせとなり、スペースXの株価は再び上場来安値を更新した。株価の続落に歯止めがかからず、イーロン・マスクの推定資産額は450億ドル(約7兆3100億円)以上減少した。ウォール街では同社の打ち上げ能力に対して楽観的な見方が広がっていただけに、失望感が広がっている。
17日の取引開始直後、スペースXの株価は4.4%安の125ドル前後まで沈んだ。これにより16日の時点で14.5%の下落を記録していた同社株は、5日連続の続落に近づいた。
48億株のスペースX株と、3億5000万株分のストックオプションを保有するマスクの資産額は453億ドル(約7兆3600億円)減の7928億ドル(約129兆円)まで落ち込んだ。それでもマスクは、グーグル共同創業者のラリー・ペイジ(約45兆8100億円)やセルゲイ・ブリン(約42兆2600億円)を抑え、世界首位の富豪の座を維持している。
17日の続落は、16日夜に予定されていたスターシップの13回目の打ち上げが、ロケットエンジンの一部が始動しなかったために中止されたとの発表を受けたものだ。マスクは次の打ち上げについて「願わくば数日以内に」と説明している。
その後、マスクはXへの投稿で、「最も可能性の高い打ち上げ時期は来週初めになる」と述べた。
UBSのアナリストであるギャビン・パーソンズは、15日のノートの中で、直近のスペースXの株価下落はスターシップの打ち上げを控えた絶好の投資機会であると指摘していた。パーソンズは、この打ち上げが株価を押し上げ、「複数の新たなマイルストーンを証明することになり、我々の見解では、これは同社株にとってプラス材料になる」と論じていた。
またパーソンズは、今回のスターシップの打ち上げは上場して以来初めての試験飛行であり、ブースターエンジンの再点火能力や刷新されたスターリンクの展開など、同社のロケット打ち上げ能力を「検証するための極めて重要なステップ」であるため、非常に重要だとも指摘していた。



