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ゲーム業界の崩壊が、業界の「リセット」につながらない理由

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人員削減に関する暗いニュースが相次ぎ、ゲーム業界が深刻な状況に陥るなか、ネット上では「業界が一度崩壊すること(クラッシュ)だけが解決策だ」と主張する声も一部で上がっている。だが、それは間違いだ。

ここで実際に何が起きているのかを理解するために、筆者が過去に執筆した人員削減に関する記事や、それがどのように予算の過剰支出と結びついているのか、そしてその投資がどこから来ているのかについての記事を一読することをお勧めしたい。

ここで理解しておくべき重要な点は、ゲームの開発資金が、ゲーマーから直接得られる売上だけで賄われているわけではないということだ。その投資は、プライベート・エクイティ(PE)ファンドや富裕層の投資家などで構成される「マネーレイヤー(資金層)」から提供されている。

つまり、ゲーマーは「自分たちがゲームを購入しているのだから、業界に対して影響力(レバレッジ)を持っている」と考えがちだが、実際はそうではない。ゲーマーが支払うお金は投資に対するリターンにすぎず、実質的な支配権を握っているのは実際の投資家たちだからだ。

膨大な開発予算が、ゲームに興味のない人々を呼び込んだ

最初の大きな問題は、マネーレイヤーがゲームそのものには関心がないということだ。彼らが関心を持っているのは、ゲームからいかに利益を生み出すかという点だけである。

ゲーマーとゲーム業界の方向性がこれほどまでに噛み合わないのはそのためだ。今のゲーム業界は、もはやゲーマーのために運営されているわけではないのである。

ゲームそのものやその制作プロセスに対する理解の欠如は、世界中でこれほど多くの人員削減が発生している理由でもある。そして、米国や欧州とは多少仕組みが異なるとはいえ、日本も人員削減の影響を受けている

これらすべてが、ゲーム業界をコントロールしている人々が、ゲーム業界を理解しておらず、大して関心も持っていないという状況を作り出している。

業界の崩壊は、マネーレイヤーによる大規模な資産買い漁りを招くだけ

業界の崩壊がゲーム業界を「リセット」しない理由は、すでにマネーレイヤーがゲーム業界に入り込んでいるため、崩壊が起きれば大規模な資産の買い漁りが発生するだけに終わるからだ。

むしろマネーレイヤーは業界の崩壊を望んでいるとさえ言える。崩壊によってゲームの知的財産(IP)の価値が大幅に下落すれば、業界の資産をきわめて安値で買い叩くことができるからだ。

要するに、もし崩壊が起これば、マネーレイヤーはゲームに対する支配力をさらに強めることになり、ゲーマーを取り巻く環境は今よりもはるかに悪化するだろう。

では、解決策は何なのか?

第一に、ゲーム業界の崩壊を煽るような行動は避けるべきだ。

第二に、長期的な解決策として、実際にゲームをプレイし、ゲームについて深い知識を持つ人々が運営する、新しいゲームパブリッシャー(販売元)を設立することが挙げられる。

悲しいかな、現在のパブリッシングの枠組みを内側から変えることはできない。ゲームに対する需要が非常に高いため、パブリッシャーの経営陣が大きな影響力を持つことになり、結果として彼らは現状に甘んじ、自らの縄張りを守ることに汲々とするようになるからだ。

これを変える唯一の方法は、新しく有能な人材が率いる新たなゲームパブリッシャーを登場させ、既存のパブリッシャーに競争を強いることだ。

ここで唯一問題となるのは、これら新興パブリッシャーへの投資もまた、既存のプライベート・エクイティやその他の富裕層投資家以外のところから調達しなければならないという点だ。理想的には、投資家自身もゲームに関心を持ち、自らプレイするような人物である必要がある。

いずれにせよ、業界の崩壊がゲーム業界の直面する課題を解決することはない。むしろ、ゲーマーにとってすべてを今よりはるかに悪化させるだけである。

筆者を XFacebookYouTubeでフォローしてほしい。また、筆者は Mecha Damashii を運営しており、現在は Game*Spark でメカゲームに関する日本語の連載コラムを執筆している。

forbes.com 原文

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