倫理や安全保障を巡る課題も
急成長を遂げたプレディクション・マーケットだが、今後の課題は山積している。
インサイダー取引と、大口注文や情報拡散による市場操作への警戒はもとより、戦争、テロ、暗殺、クーデターを取引対象にしていることから倫理や安全保障上の嫌煙も指摘されている。また、連邦法では金融商品として認められている一方で、スポーツ賭博を禁止する州政府の一部は、スポーツを対象としたイベント契約は違法賭博に当たると主張しており、現在も法廷で争われている。
日本でも導入される可能性
では、日本でもプレディクション・マーケットが誕生する可能性はあるのだろうか。
金融庁、関連官庁や政党の姿勢から、おそらく、金融商品として認められるには、相当ハードルが高い様に思える。では、国内から米国のプレディクション・マーケットに参加することは可能だろうか?実際、Kalshiは基本的に米国内利用を前提としているが、Polymarketは暗号資産を利用することで海外からの利用者も多く受け入れている。
また、トランプ大統領とその一族が関係する暗号資産企業「World Liberty Financial」や「American Bitcoin」が急成長していることもあり、海外のVPNなどを利用してPolymarketへアクセスし、暗号資産で取引を行うケースもみられる。日本国内で制度化されるかは依然不透明だが、金融市場と情報市場の境界を変える新たな仕組みとして、今後の動向が注目される。


