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経営・戦略

2026.07.18 16:00

AIで研究開発の速度を1.8倍に 情報をイノベーションに変える方法

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イノベーションを構成する4つの段階と、情報の生かし方

質の良い情報を入手することは、いつの時代も、イノベーションを成功させる上での柱となってきた。実際、イノベーション・プロセスを構成する4つの段階すべてにおいて、情報は決定的な役割を果たしている。

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「状況を明確にする段階」では、企業は情報によって、ターゲット層が抱える課題や問題点を理解しやすくなる。

「アイデアを形にする段階」では、思い込みやバイアスが認識され、克服される必要があり、そのために情報が必要だ。

「製品の開発段階」では、試作したソリューションが有効かどうかを知るために、データの収集が不可欠だ。

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そして、「実装の段階」では、データを収集して、そのソリューションに対する反応を探り、うまくいった点と改善すべき点を見極めなくてはならない。

情報の必要性は、今も変わっていない。以前と違うのは、情報が入手可能になるスピードだ。McKinsey(マッキンゼー)が2025年に実施した分析によると、AIを使うと研究開発(R&D)のプロセスを20%から80%も速められるという。その一因は、AIがリサーチを加速させる能力だ。

顧客ニーズや製品の特徴など、内外のデータポイントを解析・統合するAIの能力によって、多くの業界において、生産のタイムラインはがらりと変わるだろう。

こうした情報重視型の業務にAIを導入する企業が増加している以上、AIという手段を使わなければ、かなり不利になるのは明らかだ。AIで実現可能になる洞察や自動化能力を生かさなければ、ワークフローは大幅に滞り、情報も見つけにくくなる可能性がある。

そして、情報の収集と解析に時間をかければかけるほど、いっそう後れを取ってしまうことになる。

情報アクセスにおけるイノベーション

データの調達やアクセス、評価の手段が進化していること自体が、注目に値するイノベーションとなっている。業界を問わず、より速く、より効果的に、革新的な仕事に取り組めるようになるからだ。状況次第では、こうしたイノベーションを通じて情報が届くスピードが、ほかのビジネスの成果に対して、桁外れの影響を及ぼす場合もある。

金融メディア「TheStreet」が指摘するように、Synoptic(シノプティック)はその代表例だ。同社は、AIを利用したニュースフィードとリアルタイムのニュースを配信し、ニューストレーディング(速報や発表などをもとに株や為替を売買する取引)を新たなレベルに進化させている。幅広い情報が1カ所に集約され、AIによって洞察がほぼ瞬時に提供されるため、ニューストレーダーは、意思決定に欠かせないデータをより速やかに入手できる。現在のようなテンポの速い取引環境では、ほんの数分どころか数秒早く情報を手に入れるだけで、取引結果が大きく変わってしまう。

次ページ > 情報をイノベーションに変えるには

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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