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起業家

2026.07.17 10:16

起業家のビジネスを強化する「シェアードサービス」活用法

Adobe Stock

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起業家は多くの役割を担う。顧客対応に加え、財務上の義務、給与計算と人事、テクノロジーとインフラ、マーケティング、調達、コンプライアンス、そして数十に及ぶ管理業務など、責任は多岐にわたる。

多くの小規模企業にとって、これら各分野でフルタイムの専門人材を雇うことは現実的ではない。米国勢調査局によると、従業員を雇用する企業の55%超は従業員数が5人未満であるにもかかわらず、大企業と同じような運営上の要請に直面している。

こうした零細企業は、自力で規模の経済を実現するには規模が小さすぎる。その結果、社内で能力を構築しなくても、手頃な価格で質の高いサービスや専門知識にアクセスできるよう支援する複数のビジネスモデルが生まれている。起業家は戦略的パートナーシップやシェアードサービスモデルを通じて、リソースを共有し、コストを削減し、専門的な支援を得ることで、限られた時間と資源を顧客の獲得と維持に集中できる。

シェアードサービスを通じて事業を強化する実践的な方法を4つ紹介する。

1. テクノロジーを活用して効率を高める

テクノロジーにより、高度なビジネスツールはかつてないほど利用しやすくなった。QuickBooks、Xero、Zoho One、HoneyBook、Gusto、BambooHRなどのプラットフォームは、企業が会計、給与計算、顧客管理、日々の業務を妥当なコストで管理するのに役立つ。

ただし、テクノロジーは専門知識の代替ではなく、あくまでツールとして捉えるべきだ。多くの経営者は、会計ソフトを導入すれば財務管理上の課題が解決すると期待する。だが、そうはならない。ソフトウェアは情報を整理するが、記帳、税務計画、財務報告、戦略的な財務助言には、なお専門家の支援が必要である。

例えば、5人規模のコンサルティング会社が、請求書と経費の管理にQuickBooksを使いつつ、財務諸表の作成、節税機会の特定、キャッシュフロー管理に関する助言は外部の会計士に依頼するようなケースだ。これは大半の小規模企業にとって有効な組み合わせである。同じことは、マーケティング自動化ソフトやAI搭載のコミュニケーションツールにも当てはまる。

2. ビジネス支援組織を通じたシェアードサービスを検討する

シェアードサービスは、大規模組織で成功裏に活用されてきた。私が以前勤めていたプルデンシャルでは、各事業部門が独自のインフラを構築するのではなく、会計、人事、調達、コンプライアンス、ITなどの機能を集約していた。目的は、共通機能を一度に、質高く、規模をもって遂行することだ。

現在では、多くの業界団体、商工会議所、非営利のビジネス支援組織、協同組合型のビジネスネットワーク、「メインストリート」の商業地区が、個々の企業では現実的に自前で構築できない集約型のビジネスサービスを提供している。

Main Street Americaの2025年小規模企業調査によれば、メインストリート企業の半数超はフルタイム従業員が1人または2人にとどまり、90%超は従業員20人未満である。こうした企業にも会計、給与計算、マーケティング、テクノロジー支援は必要だが、多くの場合、すべての分野でフルタイム人材を必要としているわけではない。

単独で取り組む前に、地域の商工会議所、経済開発組織、業界団体、ビジネス支援組織を通じて、こうしたリソースがすでに存在していないかを確認すべきである。

3. 協同購入を活用してコストを削減する

保険、テクノロジーライセンス、事務用品、配送サービス、決済処理、広告は、一般に個別に購入されることが多く、それによって小規模企業の交渉力は限られ、管理業務も増える。

全米協同組合事業協会(NCBA CLUSA)によると、購買協同組合は、独立企業が購買契約を共有し、事業運営に必要な商品やサービスを取得できるようにする仕組みである。協同組合は外部投資家ではなく組合員が所有するため、意思決定は参加企業の利益に沿って行われる。

独立所有のレストランのグループが、一体となって保険や決済処理を購入するケースを考えてみよう。各レストランは独立して所有・運営されたままだが、購買力を組み合わせることで、ベンダー管理を簡素化しつつコストを削減できる。同じ手法は、小売業者、製造業者、専門サービス企業、その他の組織にも有益である。

追加収益を生み出すよりも、運営費を削減する方が容易な場合は多い。主要ベンダー契約を更新する前に、商工会議所、業界団体、購買協同組合、ビジネス支援組織が、交渉済みのパッケージ価格をすでに提供していないか確認すべきである。

4. 次のフルタイムCスイート採用の前に、フラクショナルリーダーシップを検討する

最も急速に成長しているシェアードサービスモデルの1つが、フラクショナルリーダーシップである。

組織はフルタイムの経営幹部を採用する代わりに、フラクショナルCFO、人事ディレクター、CMO、CIO、助成金申請書作成者、調達専門家など、経験豊富なプロフェッショナルへのアクセスを共有する。

小規模企業が必要とする高度な専門知識は、月に5〜10時間程度にすぎない場合がある。多くの企業でコストを分担することで、支援組織は高度な能力をわずかな費用で提供できる。

新市場への進出を準備している製造業者を考えてみよう。フルタイムのCFOを雇うことは財務的に合理的でないかもしれないが、毎月数時間、予測やキャッシュフロー計画を支援してもらうことで、事業に必要な助言を得られる可能性がある。同じ原則は、マーケティング、人事、テクノロジー、調達にも当てはまる。

フラクショナルリーダーシップは、フルタイム人材を雇うことなく経営幹部レベルの助言を必要とするスタートアップや小規模企業にとって、現実的な選択肢となっている。多くの企業にとって、フルタイム採用はコスト面で難しいからだ。Journal of Small Business and Enterprise Developmentに掲載された研究は、フラクショナルCFOやコントローラーが、フルタイムの財務機能を構築するよりも費用対効果の高い代替策を提供しつつ、組織に高度な財務リーダーシップをもたらすと結論づけている。

シェアードサービスは企業が成長に集中することを可能にする

バックオフィス業務、テクノロジー、マーケティング、購買、保険、フラクショナルリーダーシップを束ねて提供する組織やコミュニティは、小規模企業の運営基盤をつくり、起業家が管理業務ではなく、営業、顧客維持、成長に集中できるようにする。

企業ごとにニーズは異なり、そのニーズは成長に伴って変化する。起業家は、どの機能を社内で構築するのが合理的で、どの機能を信頼できるパートナーに委ねられるのかを定期的に見極めるべきである。あらゆる能力を社内で構築することが、常に最も効率的で費用対効果の高い方法とは限らない。

テクノロジー、シェアードサービス、協同購入、フラクショナルリーダーシップを活用する組織は、手頃なコストで質の高い専門知識にアクセスしながら、顧客への貢献とより広範な目標の達成に集中し続けることができる。

forbes.com 原文

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