マーケット

2026.07.27 07:30

AIブームで年初来574%高のサンディスク株、2026年後半の見通しは?

Timon - stock.adobe.com

7月は約30%安となり、資金は半導体株から流出

2026年上期の華々しい上昇のあと、サンディスク株は7月に入って約30%下落した。機関投資家の利益確定が背景にあるとみられる。投資資金は半導体株から抜け出し、ハイパースケーラーへ向かっているように見える。

advertisement

予想PEGレシオ0.11は買い場に見えるが、市場は疑っている

サンディスク株の下落は買いの好機なのか。その答えは単純ではない。筆者の見解では、SNDKは短期的にボラティリティが高まる可能性のある水準まで上昇している。

SNDKの予想PEGレシオ(PERを1株当たり利益成長率で割った値)は0.11で、セクター中央値の1.31を90%下回る。数字の上では文句なしの買い場に見える。だが筆者には、現在の半導体不足が終わった後もこの水準の超高成長が続くのかどうか、市場が深く疑っていることの表れに映る。

SNDKの予想PEGレシオ(株価収益成長倍率)の0.11は、セクター中央値の1.31と比べて90%ディスカウントされた水準にある。これは書類上は絶好の買い機会に見えるが、筆者にとっては、現在の半導体不足を超えてこのレベルの超成長が維持できるかどうかについて、市場が深い懐疑心を抱いていることを反映していると思われる。

advertisement

AI投資という物語は、まだ終わりからほど遠い。それでも市場の見方は、足元の良好な需給を超えたところへ動き始めているのかもしれない。メモリー供給の正常化が近いことを示す材料はほとんどない。それでもSNDKの先ごろの下落は、少なくとも一部投資家がその可能性に備え始めていることをうかがわせる。

長期投資家にとっての結論は、依然として「ホールド(維持)」か

長期供給契約は万能薬ではない。メモリー(NAND)価格が弱含んだときに顧客が再交渉を求めてくれば、サンディスクは望ましくない二択を迫られる可能性がある。契約を履行させて顧客との関係を損なう危険を冒すか、売上高と利益率を犠牲にして条件の見直しに応じるかだ。

長期投資家にとって、SNDKは引き続き「ホールド(維持)」の対象である。買いでも売りでもない中立の判断だ。ただ筆者自身は、これほど目覚ましい上昇の後でリスクが増しているように見える以上、高値を追って新たに買う気にはなれない。この先の値上がり分を取り逃がすほうが、まだましだと考えている。もっとも、サンディスク株の大きな値動きは、規律あるリスク管理ができる(あらかじめ決めた損失の許容範囲を守れる)短期の市場参加者にとっては好機を生む可能性がある。

※筆者は登録投資顧問ではない。本銘柄を含むいかなる株式への投資も、読者自身が調査(デューデリジェンス)を行った上で判断すべきである。本稿に基づいて下された投資判断について、筆者・編集部は一切の責任を負わない。読者はここで示された見解と分析だけに依拠せず、投資判断の前に自ら調べることを勧める。

forbes.com 原文

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事