2026年後半に注視すべき主な材料は、決算・投資家向け説明会・BiCS10
2026年の残りをサンディスクがどう進むのか。ウォール街は次の材料を注視している。
8月5日予定の第4四半期決算
8月5日予定の決算発表で投資家が見極めようとしているのは、急角度で駆け上がってきた株価上昇が、市場予想を上回る業績とガイダンスに支えられ続けているかどうかである。
8月13日予定の投資家向け説明会(インベスター・デイ)
サンディスクは8月13日、長期目標、景気循環への耐性、製品ロードマップに関するさらなる詳細を説明する予定である。
売上総利益率と価格支配力の持続可能性
サンディスクの第3四半期における非GAAPベースの売上総利益率(粗利益率)78.4%を押し上げたのは、出荷数量そのものではなく、高い価格と高付加価値の顧客構成だった。第4四半期は79〜81%を見込み、その前提にあるのは平均販売価格(ASP)の上昇、抑制の効いた生産能力、そして固定的な製造コストである。今後の焦点は、ASPが上昇を続けるか、売上総利益率を80%近辺で維持できるかだ。
次世代「BiCS10」データセンター向けドライブの普及状況
サンディスクは第10世代となる「BiCS10」、332層で1テラビットのTLC型3D NANDフラッシュメモリーのサンプル出荷を開始した。量産中のBiCS8世代と比べ、記録密度は59%向上し、転送速度は33%速いとされる。BiCS10の採用がBiCS8と同じ道をたどれば、AI向け高付加価値ストレージでの地位と価格支配力を一段と固めることになる。
複数年の供給パートナーシップの拡大
サンディスクは、採算を予測できる長期供給契約を確保することで、業界特有の好不況の波にさらされる度合いを下げようとしている。すでに420億ドル(約6.85兆円)の契約売上高を押さえ、当四半期にも2件を締結し、2027年度のチップ生産の3分の1超を売り渡し済みだ。ウォール街は、この受注残をさらに積み上げられるかを追っている。
ハイパースケーラーとの追加契約
メタとの画期的な契約と同種に、ハイパースケーラーとの追加契約が積み上がれば、2027年まで売上高が崩れないことの裏づけになる。長期のメモリー供給契約には、需要が弱まると再交渉されてきたという歴史があり、業界には根強い懐疑がある。これに対しサンディスクは、自社の契約には価格の下限と上限、市場に連動した調整の仕組み、顧客が金銭的な代償なしに離脱することを防ぐ条項が組み込まれていると説明している。


