私のキャリアの大半において、経験とは自分の価値を自然に高めるものとみなされていた。ある仕事を20年間続けていれば多くの状況を経験しており、2年しか経験のない人よりも良い判断ができるはずだと人々は考えていた。それはかなり真実味があった。というのも、経験では教科書が教えてくれない教訓が得られるからだ。私は今でも経験には非常に大きな価値があると考えているが、同時に何かが変わったとも感じている。
私は長年、適応することや好奇心を持ち続けること、学び続けることの重要性について語る人々にインタビューをしてきた。かつては蓄積するのに何年もかかっていた情報がほぼ瞬時に入手できるようになっている今、そうした話は以前にも増して重要な意味を持つようになっている。経験はもはや時間とともに蓄積していくだけのものではない。成長し続けなければ、その価値は少しずつ失われていくのだ。
経験の価値は成長し続けることで高まる
多くの組織では今なお、役職に就いてからの年数をその人の能力を示す最良の指標の1つとして扱っており、その考え方は採用や昇進、報酬の決定に影響を与えている。経験は確かに評価されるべきものだが、職場環境はかつてないほど急速に変化しているため、経験は将来の成功を予測する指標としての信頼性を失いつつある。
ラリー・ロバートソンに著書『Rebel Leadership』についてインタビューした際、ロバートソンは好奇心こそがリーダーシップの核心だと語った。優れたリーダーはロバートソンが「探究的な考え方」と呼ぶものを持ち続けるのだという。私はこの表現を以前から気に入っている。それは、すでに知っていることではなく、学び続ける姿勢に焦点が当てられるからだ。知っていることに頼るのではなく、その上に新たな学びを積み重ね続けるとき、経験ははるかに価値あるものとなる。



