さらに視野を広げれば、同じツールキットはすでに、野生動物に対してはるかに大きな規模で使われている。動物と人間の異種間対話の実現を目指す国際的な共同研究プロジェクト「Project CETI(プロジェクトCETI/セティ)」の一環として自然科学分野のオンライン学術誌『Nature Communications』に掲載された2024年の研究では、マッコウクジラのクリック音数万件を学習した機械学習モデルを用いて、音素コードに似た構造を見いだした。マサチューセッツ工科大学(MIT)が主導するこのプロジェクトは、プフングストがかつてハンスに対して行ったのと同じく、クジラの群れを思い込みではなく厳密な検証の対象として扱っている。
2024年に生態学・進化生物学分野のオンライン学術誌『Nature Ecology & Evolution』に掲載された研究では、野生のゾウが互いの名前のように機能する固有の鳴き声を使っていることが報告された。これらはいずれも、「リアルタイムで翻訳する」という意味での解読にはまだ至っていない。しかし、進んでいる方向は現実のものだ。より優れたマイク、より多くのデータ、そしてわずか5年前には存在しなかったほど強力なパターン認識がある。
総合すると、この物語の誠実で慎重な見方こそが、同時に最も刺激的でもある。ベルリンの馬によって100年にわたり警戒を促されてきた後、生物学者はついに「この動物は私を理解しているのか」と問い、推測ではなく厳密な答えを得るための道具を手にした。そして初期の答えは、シーパドゥードルのボタンマットから水深1マイル(約1.6km)のマッコウクジラのクリック音に至るまで、予想以上に興味深いものとして返ってきている。


