早くも2024年10月には、当時のCEOが、AIサーバー用の制御中枢(ヘッドノード)となるCPUとしてのインテルの地位が確固たるものになったと宣言し、業界が推論へと移行するにつれて「はるかにCPU中心」のワークロードに依存するようになると強調した。2025年1月までに、後任のCEOは「AIサーバー用ホストCPUとしての主要なポジション」と「CPUベースの推論における大きな機会」を強調した。主張は明確だった。押し寄せるAIの波は、GPUだけでなく、CPUに対しても途方もない需要を生み出すということだ。
このストーリーはいつ業績に表れ始めたのか
説得力のあるストーリーは一面にすぎず、実際の数字はまた別のものである。決定的な兆候が現れたのは、2025年4月の2025年度第1四半期決算の発表時だった。決算報告自体はまちまちの内容だったが、その詳細は示唆に富んでいた。CFOは業績予想の上限を達成し、それが「予想を上回るXeonの売上によるもの」であると明言した。
この好調を後押ししたのは何か。彼はそれが「AIサーバー向けホストCPUに対するハイパースケーラーの需要によるもの」であると指摘した。それまで控えめに語られていたストーリーが、ついに損益計算書に反映されたのだ。これらのチップを擁するデータセンター&AI(DCAI)部門の売上高は予想を上回った。これは、AI時代におけるCPUの重要性の高まりが、実際の売上を生み出す現実の現象であるという最初の具体的な証拠となった。
その兆候は派手な新製品にあったのではなく、インテルで最も歴史のある製品ラインが最新のテクノロジートレンドにとっていかに不可欠であるかを、市場が再発見したことにあった。


