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欧州

2026.07.16 07:00

史上初、ウクライナ軍がロボットによる強襲上陸作戦を実施

ウクライナ南部ミコライウ州のキンブルン砂州周辺で、ウクライナ軍の無人水上艇が浜辺に乗り上げ、無人車両を上陸させる様子。ウクライナ領土防衛隊第123領土防衛旅団が公開した動画から

ウクライナの典型的な戦闘用UGVのひとつであるDevDroid(デブドロイド)製「Droid(ドロイド)TW 12.7」は、四輪バイクほどの大きさで、遠隔制御の旋回式台座に12.7mm機関銃を搭載している。価格は制御装置込みで3万ドル(約490万円)程度とされる。時速6.5kmほどで走行し、運用にあたってはドローンを活用した経路選定がきわめて重要になる。UGVは障害物にぶつかると立ち往生したり、横転したりしやすいからだ。作戦の実施時もドローンが監視し、ドローンの操縦士は障害物や敵目標に関する情報をUGVの操縦士に伝えるほか、上空からの映像をリアルタイムで共有する場合もある。

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ウクライナ陸軍第3独立強襲旅団の部隊指揮官ミコラ・ジンケビッチは、Droidが最前線の陣地を45日間確保し、単独でロシア軍部隊を撃退したと主張している。その陣地に兵士は配置されていなかった。ただ、ロボットは充電と弾薬補給のため、定期的に戻ってきていたという。

UGVは攻勢作戦にも投入できる。ウクライナ軍は2024年、UGVとドローンを組み合わせた世界初の無人突撃作戦を行った。作戦は成功したが、UGV2台が立ち往生したと報告されている。

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戦闘面でUGVが担う役割をさらに拡大していくことも計画されている。ウクライナ陸軍第3軍団のアンドリー・ビレツィキー司令官は、2026年末までに最前線の歩兵の3分の1をUGVに置き換えたい意向を示している。

機械は人間に代わって戦うとしても、単独で戦うわけではない。最近公開された動画からは、「遠隔諸兵科連合」とでも呼ぶべき戦術が洗練されてきていることがうかがえる。UGVはそこで、偵察ドローン、爆撃ドローン、FPV(一人称視点)攻撃ドローンと連携して行動している。UGVは前進して敵に反撃を強い、それによって潜伏位置を暴露させ、それから敵の退路を遮断する。その間、ドローンは精密攻撃を加え、敵陣地を撃破していく。

“有袋ドローン”の進化

あるドローンが別のドローンを抱えて運ぶ“有袋ドローン”というコンセンプトは、この戦争で重要な新しい能力として登場した。こうしたシステムのいくつかは、FPVドローンの航続距離という制約を克服するために考案されたものだ。比較的大型のドローンやUGV、USVにFPVドローンを搭載し、目標近くまで運び込んでから発進させるという、空、陸、海で“ミニ空母”のような役割を果たす。米海軍も過去にこうしたプロジェクトを数多く実験している。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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