キャリア・教育

2026.08.02 09:00

76%が解雇は「自分に関係ない」と考えた、長期勤続社員が陥る忠誠心税の罠 米国

stock.adobe.com

3. 履歴書が古いまま放置される

調査回答者の半数近くが、同じ雇用主のもとで働いている間に履歴書が古いままになっていたと答えている。一つの組織に何年もいると、差し迫った必要性がないため、実績を記録に残すことを先延ばしにしてしまいがちだ。

advertisement

しかし、実際にリストラが通告されてから実績を振り返ろうとしても、思い出して整理するのは至難の業だ。プロフェッショナルは、自身のキャリアを通じて、主要なプロジェクト、数値化できる成果、好意的な評価を継続的に記録しておくべきだ。年に1回履歴書を更新する方が、プレッシャーの中で何年分もの実績を思い出しながら再構成するよりもはるかに容易である。

4. プロフェッショナルな人脈が狭まる

また、調査では、回答者の53%以上がプロフェッショナルな人脈を部分的または完全に放置していたことが判明した。長期勤続者の多くは、社内の人間関係に深く投資する一方で、以前の同僚や社外のビジネスパートナーとの関わりを次第に絶ってしまう。

ネットワーク作りは、求職活動が始まってから行うべきものではない。社外の人々とつながりを維持することは、業界の変化に対する視野を広げ、新たな機会に触れ、状況が予期せず変化した際のサポートシステムを構築することにつながる。キャリアの回復力は、単一の雇用主を超えて広がる人間関係にかかっている。

advertisement

5. 求職活動への備えが不十分になる

解雇された時点で持っていた履歴書、人脈、求職スキルを使って、すぐに新しい職に応募できたと答えた回答者は、わずか13.8%だった。求人市場は急速に進化しており、長年一つのポジションに就いているプロフェッショナルは、採用慣行や求められる要件が大きく変化していることに気づくかもしれない。

現代の求職者は、LinkedInでのプロフィールの見せ方、AIを活用した採用ツール、新しい面接形式などに対応しなければならない。現在の職場に満足している時期であっても、最新の採用トレンドを押さえておけば、万一の転職時にも焦らずスムーズに対応できる。

6. 突然の解雇によるショックが大きくなる

解雇による精神的な衝撃は、長期勤続者にとって特に深刻になり得る。調査によると、回答者の66.3%が解雇にショックを受けたと答え、約4分の1は解雇など考えもしなかったと回答している。勤続年数の長さは、もはや多くの組織には存在しない「永続性」の感覚を生み出してしまうことがある。

仕事はアイデンティティの重要な一部だが、アイデンティティのすべてであってはならない。現在の役割の外部に関心、人間関係、そしてプロフェッショナルとしての自信を築いておくことで、キャリアの移行に伴う圧倒的な負担を軽減し、状況が変化した際により迅速に適応できるようになる。

次ページ > 雇用主への貢献と、自身の長期的なキャリアの安全性への投資とのバランスを取る

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事