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2026.07.19 11:15

「痛いの痛いの飛んでいけ」は本当だった、痛みを和らげる仕組みを解明

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どこかに体をぶつけて痛みが走ったとき、その部分を咄嗟に手でさするが、そうすることで痛みが和らぐ気がする。本当に和らいでいるのか確証はないが、自然にやってしまう。動物もまた、痛いところを舌で舐める。やっぱり何か意味があるのか。それを探るために、九州大学大学院薬学研究院の研究グループは、マウスを使って実験を行った。

皮膚には感覚神経が張り巡らされているが、そこには触れられたことを脊髄に伝える触覚神経と、痛みを伝える痛覚神経があり、それぞれが別の集団として存在している。研究グループは、触覚神経のなかでも、亜集団「Npy2r-Cre神経」に着目。この亜集団だけを取り除いたマウスの足の裏に痛み刺激を与え、マウスが患部を舐める時間を計測したところ、その時間は長くなった。

つまり、Npy2r-Cre神経には痛みを抑える能力があり、それを失ったマウスは痛みがなかなか治まらないために、ずっと舐め続けたと考えられる。次に、Npy2r-Cre神経を人為的に刺激すれば、痛みの信号の伝わりが弱くなり、舐める時間が短くなるはずだと考えた。やってみると、実際にマウスが患部を舐める時間は短くなった。そうして、痛みを和らげる触覚神経集団が特定された。

これにより、痛いところを手でさすると痛みが和らぐことが、科学的に証明された。「痛いの痛いのとんでけー!」には実際に効果があったというわけだ。研究グループは、今後の展開として、手で触ることで、痛みから注意をそらしたり、安心感を与えたりして痛みを和らげる効果もあるのではないかと考え、そのメカニズムを明らかにしたいと話している。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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