バーボンは、私にとって夏の定番の飲み物ではない。そう感じているのは私だけではないだろう。夏になると、たいていの人はバーボンをベースにしたマンハッタン・カクテルやオールドファッションド、あるいはミントジュレップよりも、フローズンマルガリータやモヒートに手を伸ばしがちだ。しかし今年は、アメリカ建国250周年(America 250)を控えて独立記念日の祝賀ムードが高まっていることもあり、私はまさにアメリカらしい蒸留酒といえるバーボンに、ますます惹かれるようになっている。そして改めて気づかされたのは、バーボンが夏のカクテルに使うミキサーとしても素晴らしいということだ。ミントジュレップは何にも増して爽やかだし、裏庭でのバーベキューで楽しむカクテルとして、私にとってバーボン&コークほど楽しめるものはない。少々「ギルティプレジャー」になりつつあるほどだ。最高のバーボンには、しばしば文字通りアメリカの中心地の味わいを感じさせる、なめらかなコーンの甘みがあり、それがバーボンを最も親しみやすく飲みやすい蒸留酒のひとつにしている。以下に紹介するバーボンは、最近私が試したなかでも特に優れたもので、この夏のバーボン愛飲リストに加える価値がある。
ケイシー・ジョーンズ・リビア・バーボン($59.99(約1万未満円))
ウイスキーを口にした瞬間、思わず驚かされることがある。ケイシー・ジョーンズのこの100プルーフ、5年熟成のバーボンがまさにそれだった。温かみがあり個性豊かで、アルコール感はしっかり感じるものの、刺すような刺激は一切なく、代わりにやわらかなキャラメルと温かなノートに包まれる。限定リリースの「リビア」は、有名なポール・リビアの騎行から着想を得たもので、蒸留所またはオンラインでのみ購入できる。
エンジェルズ・エンヴィ、ケンタッキー・ストレート・バーボン・ウイスキー、ポートワイン樽フィニッシュ($45(約1万未満円))
$50(約1万未満円)以下ながら、エンジェルズ・エンヴィの実力が光る一本。4〜6年熟成の後、ポルトガル・ドウロ渓谷から入手したポートワイン樽で仕上げられている。その結果、温かく素晴らしい(あえて言えば「天使のような」)香りと、なめらかなフィニッシュを持ち、深いワイン樽の風味に満ちたバーボンとなっている。
イライジャ・クレイグ・スモールバッチ($45(約1万未満円))
この定番バーボンが広く知られ、評価されているのには理由がある。前半はしっかりとしたアルコール感があり、後半には心地よい刺激が広がる。深みがあり、個性と豊かさに満ちた、バーボンに求められるすべてを備えた一本だ。1本およそ$50(約1万未満円)前後の「イライジャ・クレイグ・トーステッド・バレル」もあわせておすすめしたい。
ブラザーズ・ボンド・ストレート・バーボン・ウイスキー($42(約1万未満円))
新樽のアメリカンオーク樽で最低4年間熟成されるこのバーボンは、コーン65%、ライ麦22%、小麦と大麦13%のマッシュビルで造られている。この製法の結果として、温かなキャラメル風味で始まり、なめらかで軽やかなフィニッシュへと続くバーボンが生まれる。個性と親しみやすさのバランスが絶妙だ。
ベイゼル・ヘイデン・ケンタッキー・ストレート・バーボン($38(約1万未満円))
非常に表現力豊かでなめらかなこのウイスキーは、心地よいフローラルなノートを持ち、最初から最後まで個性が際立つ。ライ麦の比率を高めたマッシュビルが、全体の風味の複雑さを引き立てている。そのため、もう少しコーンの甘みが欲しいライウイスキー愛好家にも最適なバーボンだ。手頃な価格でありながら、ここ最近私が味わったバーボンのなかでも屈指の一本である。



