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宇宙

2026.07.15 11:30

あなたも「宇宙飛行士」に? スペースXの宇宙船が爆発的観光ブームを呼ぶ可能性、専門家が指摘

米テキサス州ボカチカビーチにある発射場から8回目の飛行試験で打ち上げられる超大型ロケット「スターシップ」。2025年3月6日撮影(Brandon Bell/Getty Images)

スペースXはすでに米航空宇宙局(NASA)との協力に向けた準備を進めている。1機あたり100人を収容できるよう設計した巨大なスターシップ船体のいくつかを改造し、国際宇宙ステーション(ISS)が運用を停止した後の2030年代に地球周回軌道を飛行する新たな宇宙ステーションとして提供する計画だ。

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同社はブルーオリジンやアクシオム・スペース、スターラボ・スペースなど最先端の米宇宙企業6社と並び、NASAと「宇宙法協定(Space Act Agreement:SAA)」を締結。今後数十年かけて、NASAや同盟国の宇宙飛行士を受け入れる軌道上の前哨基地の開発に取り組む。

NASAは協定に基づき、スペースXが「スターシップを輸送手段および宇宙空間における低軌道上の目的地として」配備することを想定している。

二段式のスターシップは、地球上でこれまで設計された中で最も強力かつ先進的なロケットであると同時に、有人飛行認定を受けた宇宙船でもある。その試験飛行を進める傍ら、スペースXは巨大な製造工場「スターファクトリー」を建設し、年間1000機のスターシップを生産・完成させることを目指している。マスクは「今世紀半ばまでに100万人を火星へ送り込む」と宣言しており、それには1万機のスターシップ打ち上げが必要だとされる。

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低軌道上に「村」ができる可能性

一方、New Space Economyのハーレーは、世界中から“民間の宇宙飛行士”が地球低軌道上に集まってくるようになれば、スペースXはスターシップの船団を連結・統合してひとまとまりの拠点を創出する方向へ進む可能性もあると予測。「スターシップ同士をドッキングさせることで、軌道上の村のようなものが最終的に生まれるかもしれない」と語る。

再燃した宇宙開発競争の次の段階は、月面開拓というフロンティアを民間の宇宙探検家たちに開放することが焦点になるかもしれない。その際にはきっと、スターシップを改造した宇宙ステーションが月観測の拠点として機能することになるだろう。

NASAはすでに40億ドル(約6500億円)超規模の2本の契約を通じて、宇宙飛行士を月周回軌道から月の南極地域へ運ぶミッションをスペースXに委託しており、2028年にロボット操縦による実証実験が予定されている。

実証用のスターシップは、ISSの2倍以上となる1000立方メートルの与圧居住空間、上層デッキをぐるりと囲む巨大な観測窓、太陽嵐の発生時に退避するためのシェルター、そして随所に配置されたスイートルームやギャラリーを備える。実証実験後は月の南極付近に恒久的に駐留し、「ムーンX」と改称されて初の月面ホテルに生まれ変わるかもしれない。

この宇宙船はスペースXの上げる「のろし」であり、月面開拓を牽引する人類初のスペシャルな「ライトハウス(灯台)」として輝きを放って、宇宙探査における新ミレニアム(千年紀)革命を次なるステージへと導く多様な冒険者たちを惹きつける中心的な役割を果たすだろう。

forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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