ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は6月26日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と会談した。ロシア北西部バルダイにあるプーチン大統領の別邸で開かれた2日間にわたる会談では、2国間の経済関係や地域の安全保障について協議された。
表面上、このような会談は定例的なものに見える。ルカシェンコ大統領とプーチン大統領の良好な関係はよく知られており、両首脳は定期的に経済関係や安全保障協力、エネルギー安全保障について話し合っているからだ。2022年2月にロシアがウクライナへの全面侵攻を開始して以降、ベラルーシとロシアの当局者間の会談も増加している。
だが、今回の会談が開かれたタイミングは重要だ。米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)によると、ウクライナ侵攻開始以降、ロシア軍は140万人の死傷者を出している。米シンクタンク大西洋評議会は、欧米の経済制裁により、ロシアは数百億ドルの損失を被ったと報告している。同国は数十億ドル相当の防衛装備や車両も失っている。こうした多大な損失にもかかわらず、プーチン大統領はウクライナ侵攻を継続しているが、戦闘に投入する軍事装備と兵力の提供を同盟国に要請している。北朝鮮はウクライナ侵攻でロシアを支援するため、1万1000人を超える兵士を派遣した。イランはロシアにミサイルや無人機(ドローン)を輸出している。さらに、プーチン大統領は盟友のルカシェンコ大統領に大きく依存してきた。米紙ウォールストリート・ジャーナルは、プーチン大統領が6月、ベラルーシに対し、ロシアへの追加支援を要請したと報じた(ただし、ロシア政府はこの報道を否定している)。
侵攻の初期段階で、ベラルーシ政府はロシア軍がベラルーシ領内からウクライナに向けてミサイルを発射することを許可した。ロシアは鉄道で自国兵や軍事装備をベラルーシに輸送し、同国をウクライナへの軍事侵攻の拠点として利用した。一部のロシア軍部隊はベラルーシ軍の兵舎に駐留していた。
こうした支援に対し、ロシア側はベラルーシの国家安全保障の強化に取り組んでいる。例えば、両国は防空や地上戦を想定した軍事演習を合同で実施している。ルカシェンコ大統領によれば、ロシアはベラルーシに軍事装備や武器を供給している。同大統領は2025年11月、ロシアが中距離弾道ミサイル「オレシニク」をベラルーシに配備したと発表した。



