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経済

2026.07.15 09:00

脱中国は幻想か、ベトナム移転でむしろ深まる中国依存の不都合な真実

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中国からベトナムに生産拠点を移転した創業者に、その移行状況を尋ねてみると、返ってくるのはどれも似たり寄ったりの話だ。工場はベトナムにあり、ラベルにも「ベトナム製」と書かれているが、ジッパーや生地、そして製品を構成する主要な部品のほとんどは、今でも中国から送られてきている。

彼らは本当に中国を離れたわけではない。経由地を1つ増やし、組み立て工程に関税を支払い、それを「サプライチェーンの多角化」と呼んでいるにすぎない。

私は10年以上にわたり、中国から製品を移す仕事に携わってきたが、この現象を何度も見てきた。米ワシントンD.C.に本部を置くシンクタンク「情報技術イノベーション財団(ITIF)」が2026年2月に発表した調査によると、企業が最終的な生産拠点を中国以外へ移しても、その下層にある部品のサプライチェーンは中国に依存したままであることが判明した。最も顕著な例が電子機器で、ベトナムで組み立てられた製品に組み込まれた部品の多くは、いまだに中国から来ている。

貿易データは、この現象がいかに一般的であるかを示している。米中経済安全保障審査委員会(USCC)がまとめた中国税関の統計によると、2026年第1四半期における中国の対米輸出は16%減少した一方、東南アジアへの輸出は20%増加した。一見すると、ブランドが中国を離れているように見える。しかし、詳しく見てみると、中国から米国の消費者へ直接送られる製品は減っているものの、最終組み立てを担うベトナムやタイ、インドネシアの工場への輸送量は増えていることがわかる。そして、それらの工場は依然として中国から部品を買い続けているのだ。

つまり、サプライチェーンは長くなったが、中国はなおその中心にいる。

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