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AI

2026.07.17 07:30

AMD株を縛るのは競合ではなく、自社の2製品が奪い合うTSMC生産枠

JHVEPhoto - stock.adobe.com

2nmのEPYC「Venice」とMI400が同じ生産枠を奪い合う

AMDとTSMCの協業は、CPUとGPUを含むデータセンター向け製品の全域にわたり、SoIC-XとCoWoS-Lの両パッケージング技術を対象としている。これらの先端パッケージング技術は、AMDの最も複雑なサーバープロセッサーとAIアクセラレーターの組み立てに用いられている。2nmプロセスへの移行を進めるEPYC CPU「Venice」は、MI400 GPUと同じ限られた生産枠を共有している。つまり、EPYCに割り当てた生産枠は、その分だけMI400には回せない。AMDは、ともに急成長している2つの製品ラインで、1つの限られた生産能力を分け合っているのだ。

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エヌビディアにはこの問題がない。同社のCoWoS割当枠は、単一の製品ファミリーに充てられているからだ。さらに重要なのは、パッケージング能力は数年先まで予約で埋まるため、MI400の需要が想定を上回っても、AMDが追加の生産能力を簡単に確保することはできないという点だ。サーバーCPUとAI GPUという2つの事業を、同じボトルネックを通じて同時に拡大しようとしている大手企業はAMDだけである。

需要を出荷に変える先端パッケージング能力を確保できるか

AI投資家はチップの性能やベンチマーク、顧客について盛んに議論する。だがAMDにとってより重要な問いは、その需要を実際の出荷につなげるだけの先端パッケージング能力を確保できるかどうかかもしれない。

現在の株価が予想利益の70倍を超える水準にある以上、実行面のわずかなつまずきでも、大きな投資判断の誤りにつながりかねない。この水準のバリュエーションで単一銘柄に賭ける戦略は、本質的に不安定だ。過去のボラティリティが示すとおり、単一銘柄が完璧に値付けされているとの前提に頼ることは、市場全体が変動する局面で、高い評価倍率の銘柄が直面する構造的リスクを無視する行為である。その処方箋となるのが、ルールに基づくポートフォリオ戦略だ。

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(forbes.com 原文)

翻訳=酒匂寛

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