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2026.07.16 08:15

AI面接を望む就活生が6割でも、判定のみの不採用に納得できない訳

stock.adobe.com

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面接の日程調整に追われ、会場へ足を運び、面接官の顔色をうかがう。就職活動につきものだったこうした負担を肩代わりしてくれる存在としてAI面接が広がりつつある。では、選考される側の学生たちは、この変化をどうとらえているのだろうか。

新卒採用支援を手がけるシーズアンドグロースが、AI面接という言葉を認知している28卒就活生101人を対象に実施した調査から、その受け止め方が見えてきた。

利便性で望まれるAI面接

志望企業の面接を対面とAIから選べるとしたら、という問いに、「AI面接を希望する」と答えた学生は29.7%、「どちらでもよい」とした学生は28.7%だった。あわせて約6割が、AIによる選考を受け入れる姿勢を示していることになる。かつて実験的な手法と見られていたAI面接は、選ばれる側にとっても選択肢の一つとして定着し始めているようだ。

その理由をたどると、なぜ受け入れられているのかが浮かび上がる。AI面接を希望する学生に理由を尋ねると、「時間や場所を調整しやすいから」(43.3%)が最も多く、「評価が公平に感じるから」「対面のような圧迫感がないから」(ともに40.0%)、「緊張しにくいから」(36.7%)が続いた。

利便性だけでなく、面接官によって評価がぶれない公平さや、対人ならではの緊張から解かれる安心感が、それぞれ4割前後で支持を集めている。学生はAIの評価に一定の信頼を寄せているようにも見える。

公平さをめぐって割れる評価

ところが、その公平さへの信頼は一様ではない。AI面接と人間の面接官ではどちらが公平だと感じるかを尋ねると、「AI面接の方が公平」と答えた学生は33.7%だったのに対し、「人間の面接官の方が公平」とした学生も28.7%にのぼり、両者の評価は拮抗した。「どちらも変わらない」という回答も29.7%を占めている。

AI面接を選ぶ理由として公平さが挙げられていた一方で、その公平さそのものを疑う声も同じくらい存在している。人の主観が入らないことを公平と捉える学生と、人の目を通さないことにこそ不公平を感じる学生。同じAIという対象をめぐって、評価が正反対に割れているのが実態だ。

AIだけで決まる不採用には不満

公平さをめぐる見方の違いは、合否という最終局面で最も鮮明になる。AI面接の結果だけで不採用が決まることについて尋ねると、「人の目を通していない評価には納得がいかない」(45.5%)、「絶対に納得できない」(8.9%)で、あわせて半数を超えた。「AIによる評価でもやむを得ない」(22.8%)、「公平な評価であれば問題ない」(17.8%)を大きく上回っている。

利便性を認め、公平さにも一定の信頼を寄せながら、それでも合否をAIだけに委ねることには抵抗を感じている。受け入れることと、最終判断を任せることは、学生の中では別の話なのだ。

学生が納得しなかったのはAIそのものに対してではなく、判断の最後まで人が関わらないことに対してだった。採用においてAIをどこまで使い、どこから人が引き受けるのか。その境界をめぐる試行錯誤はまだ続いていきそうだ。

【調査概要】
調査対象:AI面接という言葉を認知している28卒就活生101人
調査期間:2026年6月1日〜10日
調査方法:インターネット調査

プレスリリース

文=池田美樹

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