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事業継承

2026.07.15 11:00

ブルーカラーの中小企業を買収する若い起業家が増加 AIの脅威が原因か

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1946年から1964年頃に生まれたベビーブーマー世代が経営する配管、建設、製造、空調関連の会社を、若い起業家たちが次々と買収している。この記事では、未来の買い手や売り手に向けたアドバイスも紹介する。

アンドリュー・カーズロックは2023年、妻のミッシェルが第1子を妊娠したことを機に、仕事を辞めようと決心した。世界をリードする米国の電子機器メーカー、Amphenol Sensors(アンフェノール・センサーズ)の中堅幹部として、年間200日以上を出張先で過ごす生活に、もう終止符を打つべきだと考えたのだ。

カーズロックは、製造業界での経験を生かしつつ、ワシントンD.C.郊外にある自宅から遠くない場所で働ける仕事を望んだ。また、M&Aの経験もあったことから、企業買収も検討した。カーズロック夫妻は、売りに出されていた地元の企業を何百社も精査したあと、2025年9月、Hopewell Sheet Metal Manufacturing(ホープウェル・シートメタル・マニュファクチャリング)の買収を完了した。同社は、メリーランド州ヘイガーズタウンに3万平方フィート(約2800平方メートル:サッカーコートの約4割程度)の施設を持つ、創業45年の家族経営企業だった。

イェール大学でMBAと学士号を取得したカーズロックは、「ホープウェルは、典型的なベビーブーマー世代が経営する企業で、経営の引き継ぎ時期に来ていました」と述べる。そして、それは彼の目標にぴったりだった。

「今は毎晩、家で家族と一緒に過ごしています。航空会社のマイレージステータスなんて一切持っていないことを誇らしく思っていますよ」とカーズロックは笑いながら言う。「最高です。一日中空港で食事をしなくてよくなったおかげで、体重が30ポンド(約13kg)減ったし、血圧も下がりました。だからといって、事業経営が簡単ということではありません。それなりのストレスはありますが、このトレードオフには本当に満足しています」

37歳のカーズロックは、中小企業専門家が、かねてより「シルバー津波」になると予測していた潮流の一端を担っている。何百万人もの引退する中小企業経営者たちが、若い起業家に事業を売却する動きのことだ。

ただし、ベビーブーマー世代が経営する企業のうち、実際に売却可能な企業の数は、かなり過大評価されている可能性がある。中小企業コンサルタントのアラン・ペンツは、ベビーブーマー世代が経営する企業の多くは、「実際には売却不可能」であると指摘する。その理由は、それらが実質的な資産を持たず、創業者がいなくなった後も継続する顧客基盤もない、いわゆる「一人楽団(ワンマンバンド)」だからだ。

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翻訳=藤原聡美/ガリレオ

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