エンドレセンは、市場に出された、ベビーブーマー世代が経営する企業のうち85%は、結局売却に至らないと推定している(売り手と買い手の双方に向けたアドバイスについては、記事後半を参照してほしい)。
SMBローグループのパシフィクは、売却されなかった事業は、需要の不足を反映しているわけではないと強調する。それらは単に、基準を満たしていないだけなのだ。「私はあなたに、事業売却を手がけるブローカー仲間を何人か紹介できます。彼らが優良企業をリストアップすれば、(買い手候補とのあいだで)24時間以内に60件の秘密保持契約が締結されるでしょう」
パシフィクは、ブルーカラーの事業に加えて、経理・会計サービスへの需要も見込んでいる。「現実問題として、まともなビジネスをしていれば売却は可能です」と彼は結論づけた。
一方、カーズロックは、自身の経験に合致するという理由から、特に製造会社を探していたが、買収を検討している他の人たちに対しては、視野を狭めすぎないようにと助言する。
「自分が関心を持てるビジネスであるべきなのは確かですが、『以前はコネクタを扱っていたから、コネクタ事業しかできない』というふうに、自分を限定すべきではないと思います」とカーズロック氏は語る。「重要なのはむしろ、『毎日どのようなスキルを使い、どのような活動を行っているか』という点です。ただし、根本的なこととして、犬が好きでないなら、犬のトリミングサロンを経営すべきではありません」
「1件の取引を成立させるには、100~1000ほどの企業を精査する必要があります」とカーズロックは言う。「その企業は、単に過去の実績が良好だっただけでなく、自分の下でも、良好かつ安定した状態を維持できるでしょうか?(中略)私が最も重視したのは、収益の移転可能性でした。私が実際にその役職に就いたとして、事業が継続できるだろうか?ということです」
カーズロックにとってその答えは、これまでのところ、紛れもなく「イエス」であることが証明されている。
事業売却を考えるベビーブーマー世代への4つのアドバイス
1. 自分が売りたいものは何か、厳しく見つめ直そう。
あなたのビジネスは、知識と人脈が最大の資産という、個人経営の事業ではないだろうか? SMBローグループのパシフィクは、「問題は、こうした企業の多くに、売却可能な資産がないことです。売るものが何もないのです」と述べる。「中小・中堅企業群のマーケットにいる企業の多くは、『企業という形に姿を変えただけの個人の職場』を創設者が運営しているだけにすぎないのです」
2. 後継者の育成を検討しよう。
当該事業にとって最も貴重な資産が自分自身であるなら、家族や社内の人材から後継者を育成することを検討しよう。後継者がいれば、事業の売却可能性が実際に高まる可能性がある。買い手がその人物を引き続き雇用することで、重要な顧客との関係を維持できるからだ。


